Ep.11 迷宮3
殺気を感じた方向に進む。しばらく歩くと、大きめの扉が見えてきた。石製の様で、両扉で1トンはありそうだ。
ズズズ…と押して中に入ると、例の殺気の主であろう、魔人が座っている。
「おい、私に喧嘩を売ったのはお前か」
「クックック、まんまと呼ばれて来よったか。ビビって逃げなかったのは褒めてやるが、後悔して死ぬといい。」
「死ぬのはお前だ!」
走って飛びかかり、会心の一撃で斬りかかる…
キン!と爪で受け止められた。
すぐに体勢を立て直し、再び斬りかかって、今度は滅多斬りにする勢いで剣を振ったが、ほとんどを防がれる。
(なかなか強いな…)
「その程度かぁ!?」
「黙れ。」
(…SかS+ってとこかな。もう少し様子見して無理そうなら撤退…)
「ハァ!!」
「うわっ!」
波動?か!?
魔人の手から衝撃波の様なものが生まれ、すんでのところで回避したが、後ろの地面が空間ごと粉砕された。
「おっと、運が良かったな。当たれば粉々だぞ?」
「そりゃどうも。」
ちょっとマズそうだ。悔しいが、今回避できたのは運だ。予備動作も無かったし、タメも無い。近づけば粉々になって終わりだろう。
と考えている間にも、どんどん衝撃波の様なものが飛んでくる。空手か、合気道かといった動きをしている。体の動作は見切れても、そこから生まれる波までは読み切れないので、先程から体中が傷だらけだ。
回復と思考加速、防御魔法を掛け続けてはいるが、防御は貫通するし、動作と波の発生にブレがあって読みにくい。
(ッチ。無理そうだな…しかし、撤退も出来るか?)
ジリジリと体力が削られていく中、何か対策は無いかと思考を巡らせるが、良い案は思いつかない。
その時だった。ドン!と後ろの扉が叩かれ、
「ルミナス!?居るの!?」
「クロト!」
クロト参戦!




