晩餐会場2
晩餐会場。
デザートが下がり、コーヒーは二杯目が注がれた。長机の上の話し声は低くなり、三々五々の私語に変わった。
礼白は背もたれに寄りかかる。右手の女皇はすでに食べ終え、銀のスプーンを指先で回している。
左手では、ハーヴィーとイリーナが低い声で話している。内容は聞き取れないが、口調は以前よりずっと和らいでいる。林秀は長机の後ろの方の席に座り、目の前に新しく淹れた茶が一壺増え、ゆっくりと飲んでいる。
礼白の視線が机の端を掃く。
そこに学生党の二人の成員が座っている。
ミリヤット。
書類に書かれていた名前だ。大学生、二十歳。濃い茶色の巻き毛をポニーテールにまとめ、あまり体に合わない濃紺の正装を着ており、袖口が明らかに一截長い。彼女はとてもまっすぐに座り、両手を膝の上に置き、その表情は真剣すぎて少し緊張しているように見える。
隣は艾可可愛。
高校生、十七歳。小柄で、浅い金色の短髪、丸い顔。正装の上に灰色のニットカーディガンを羽織り、ボタンを一つ掛け違えている。彼女はミリヤットの耳元に寄って何かを話しており、ミリヤットはうつむいて聞き、そっと首を振る。
礼白は視線を戻す。
さらに右を見る。
商人党の魁首ヴァレ。六十代、坊主頭、深紅のスーツを着て、襟元に金の徽章をつけている。彼は北嵐連盟の随員と雑談しており、笑みは寛厚で、話す速さは速くない。しかし礼白は知っている。この人物は先ほどの貿易協定の交渉で、三言で関税比率を二パーセント押し下げた。
労働者党の酒九森。五十代、髪は白く混じり、顔のしわは深い。彼はヴァレの隣に座り、あまり話さず、時折うなずくだけだ。彼の指はとても太く、関節にはたこがある。若い頃に鋳造工場で二十年働いたと聞く。
二人の少女。二人の老人。
これがシルヴィエット国議会の学生党と労働者党の代表だ。
礼白はコーヒーを手に取り、一口飲む。
ハーヴィーの方も静かになった。イリーナも話をやめた。二人は同時に机の端を見る。
ミリヤットは艾可可愛と低い声で何かを相談している。艾可可愛は小さなノートを取り出し、その上に文字を書き、ミリヤットに見せる。ミリヤットは読み終えると、寄って数文字を話す。艾可可愛はうなずく。
林秀は彼女たちの向かいに座っている。彼の目光はあの小さなノートに落ち、離れない。口元の笑みはまだあるが、目の中では何かが回っている。
礼白は気づいた。
彼はカップを置く。
「林さん。」
林秀が振り返る。
「首相先生。」
「東州の交流生計画には、具体的な日程がありますか。」
「まだありません。」
林秀は首を振る。
「最初の考えは、まず言語専攻の学生を一批派遣することです。人数は多くありません。十人から十五人。」
「言語専攻。」
礼白は繰り返す。
「はい。貴国の言語を学びます。東州語も教えます。互いに理解し合うために。」
林秀の口調は自然だ。
「学生同士の交流が、最も純粋です。」
礼白はうなずく。
彼はそれ以上問わなかった。しかし思い出した。東州から送られたあの情報を。計算機魔法についてのあの一行を。
東州は学生党に手を出そうとしている。
学生党は若い。親しみやすい。影響を与えやすい。
そしてシルヴィエット国の議会構造には学生党がある。これは他の国にはない。東州が気づかないはずがない。
礼白はあの情報を見た時、すぐには反応できなかった。今、分かった。
彼は振り返り、ミリヤットと艾可可愛を一瞥する。
二人の少女はまだ小さな声で話している。艾可可愛はノートをポケットに戻し、ミリヤットは掛け違えたボタンを掛け直してやる。
礼白は視線を戻す。
商人党のヴァレが酒杯を持って近づいてきた。
「首相。」
彼は声を潜める。
「北嵐の者が先ほど私に、貿易協定の外に希少金属に関する補足条項を加えられるかと聞いてきました。」
「何と答えた。」
「あなたに聞く必要があると。」
礼白はヴァレを一瞥する。
「次からは聞かなくていい。直接断れ。」
ヴァレは笑う。
「私もそう思っていました。」
彼は酒を一口飲み、自分の席に戻る。
礼白は背もたれに寄りかかる。
周囲は何人もの人を骨まで食らう古株の政治家だ。ハーヴィーは算段し、イリーナは探り、林秀は布石を打つ。自分の議会の中でも、二人の老人は一人より一人が精明で、二人の少女は一人より一人が青い。
しかし彼は一人ではない。
彼の視線は長机を越える。
女皇は向かいに座り、にこにことミリヤットと艾可可愛を見ている。艾可可愛が何かを言ったのか、女皇は軽く笑い声を上げ、手を伸ばして彼女の頭を撫でる。ミリヤットは顔を赤らめ、うつむく。
礼白はこの光景を見る。
そして彼は立ち上がる。
「皆様。今夜はここまで。」
ハーヴィーが立つ。イリーナが立つ。林秀が立つ。
握手。挨拶。世辞。
西洋と北嵐の者が先に去った。東州の者が最後に離開する。林秀は扉口で振り返って礼白を一瞥し、うなずく。
扉が閉まる。
礼白は長机のそばに立ち、襟元を緩める。
「終わった。」
彼は低く言う。
足音が後ろから聞こえる。
「礼。」
女皇が彼のそばに歩み寄る。
「今夜はよくやったわ。」
礼白は振り返る。
「ずっとあちらに座っていたのに、私が何をしたと分かる。」
「あなたの表情を見れば分かる。」
女皇は首をかしげる。
「眉をひそめた回数が前より少ない。損をしなかったのね。」
礼白は笑う。
そして二つの足音が机の端から駆けてくる。
ミリヤットと艾可可愛が彼の前に立つ。
ミリヤットは深く息を吸い、大きな勇気を振り絞ったようだ。
「首相様。」
彼女の声は少し震えている。
「今夜は……お疲れ様でした。」
隣の艾可可愛が力強くうなずく。
「そうそう。お疲れ様でした。」
礼白は二人を見る。
ミリヤットの顔には緊張の赤みがあるが、目はとても輝いている。艾可可愛は両手で服の裾を握り、顔を上げて彼を見ており、その表情は何か大変なものを見たかのようだ。
「首相様は今年二十七歳。」
ミリヤットが言う。
「我が国で最も若い首相です。」
「しかも国があなたのために憲法を変えた。」
艾可可愛が続ける。声はミリヤットよりさらに小さいが、口調はとても確かだ。
「超すごい。」
ミリヤットが補足する。
二人は互いに一瞥し、また同時に礼白を見る。目には崇拝の色しかない。
礼白は一瞬止まる。
そして彼は笑う。
「お前たち。」
彼は言う。
「学校に戻ってちゃんと授業を受けろ。余計なことを考えるな。」
ミリヤットの顔はさらに赤くなる。艾可可愛は顔を掌に埋める。
女皇はそばで見て、にこにこと笑っている。
「もういいわ。」
彼女は手を伸ばして礼白の手首を取る。
「あなたたち二人は帰りなさい。気をつけて。」
ミリヤットと艾可可愛は同時にお辞儀をする。そして小走りで宴会場を後にする。
扉が彼女たちの後ろで閉まる。
女皇はまだ礼白の手首を握っている。彼女は離さない。
「あの二人の子供はあなたが好きなのね。」
彼女は言う。
「分かった。」
「ミリヤットがさっきノートに何を書いたか、知ってる。」
礼白は彼女を見る。
「見たのか。」
「私は彼女たちの斜め向かいに座っていたから。」
女皇の口調はとても軽い。
「艾可可愛が書いたのは『首相様は今夜とてもかっこいい』。ミリヤットが書いたのは『変なこと言わないで』。そして艾可可愛がまた書いたのは『もともとそうだもん』。」
礼白は何も言わない。
女皇は彼の手首を離す。
「行きましょう。」
彼女は振り返り、側扉へ向かう。
「執務室まで送るわ。」
礼白は彼女の後ろに従う。
廊下はとても静かだ。足音は絨毯の上ではほとんど音がしない。
女皇は前に歩き、金色の長い髪が灯りの下で柔らかな光を帯びている。
「林秀は今夜ずっとあの二人の子供を見ていた。」
礼白が言う。
女皇は振り返らない。
「知ってる。彼が帰る時、目がミリヤットの位置を掃いた。」
「東州は学生党から手を入れようとしている。」
「うん。」
女皇は足を止め、振り返る。
「だから注意して。」
彼女は礼白を見る。
「あの二人の子供を、もっと見ていてあげて。」
礼白はうなずく。
女皇は彼を数秒見て、そして手を伸ばして側扉を押し開ける。
「着いたわ。あなたの執務室。」
礼白は扉をくぐる。
女皇は扉口に立ち、中には入らない。
「おやすみ、礼。」
「おやすみ。」
扉が閉まる。
礼白は執務室に立ち、扉の外の足音が次第に遠ざかるのを聞く。
彼は執務机へ歩き、座る。
机の上にはまだ東州の情報、尊爵の報告、地図の上のあの空白区域が広げられている。
彼はミリヤットと艾可可愛の档案を手に取り、二頁めくる。
「ミリヤット。二十歳。大学三年生。国際関係専攻。」
「艾可可愛。十七歳。高校二年生。数学競技全国三位。」
彼は档案を置く。
「二人の小さな娘さん。」
彼は目を閉じる。
しばらくして、彼は目を開け、ペンを取り、付箋に一行書く。
「東州交流生。学生党。注意。」
彼は付箋をパソコンの画面の端に貼る。
そして彼は次の書類を開く。
窓の外の都市はすでに暗くなっている。街灯が灯る。遠くに一機の飛行機の航跡が夜空を劃る。
礼白は仕事を続ける。




