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新世界の天才国家統治者が、両者の狭間で生き延びる。  作者: miorior


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13/19

大殿の扉は開いている

展示館外の休憩エリア。


日初の特色ある小吃がテーブルに並んでいる。串焼き、糯米団子、海藻で包まれた魚の干物。礼白は団子を一口かじる。甘い、餡子入りだ。


和服の少女が彼の隣に座っている。彼女は清潔な和服に着替えており、浅い青色で、袖口にはまだ切り取っていない糸くずがついている。おそらく急遽見つけたものだろう。彼女の顔色はさっきよりずっと良くなり、血の気が戻っているが、肩はまだ張っている。


「久称黎姫。」


彼女が自己紹介する時、目はテーブルの上を見ている。


「黎姫と呼んでください。」


礼白はうなずく。


「黎姫。君は日初の人だ。」


「うん。」


「さっきの者たちはなぜ君を追っていた。」


黎姫の指が和服の袖口を弄る。


「彼らは……私を捕まえようとしていた。」


「なぜ。」


「なぜなら……」


彼女は顔を上げる。視線が泳ぐ。天井を見、テーブルを見、礼白の左を見、礼白の右を見る。彼を見ない。


「あなたたちに知られたくないからです!」


彼女の口調は焦っている。語速が速い。台詞を暗記しているかのようだ。


「とにかく……面倒なことなんです。本当に。あなたたちは気にしないで。」


尊爵が向かいに座り、脚を組み、串焼きを一本かじっている。彼は黎姫を一瞥し、また礼白を一瞥する。


「まあ。」


彼は串を置く。


「また今度だな。」


礼白は追及しない。黎姫は安堵の息をつく。安堵が露骨すぎるほどだ。


――


深夜。一台の黒い車が彼らを迎えに来る。


目的地は大殿。日初の皇宮。先ほど見たネオン都市とは違い、ここは静かで、厳粛だ。石段は長く、両側に石灯が立っている。灯芯はある種の発光する石で、火を使わなくても光る。


礼白が車を降りた時、皇女がそばにいないことに気づく。


「皇女は。」


彼は問う。


「ご指示通り。外で準備に向かいました。」


尊爵が反対側から降りる。


「彼女はここにはいない。」


礼白はうなずく。彼は車中で皇女に各国部隊の位置と状態を探るよう指示した。彼女はよくやった。今ここにいないということは、彼女は暗部にいる。


階段の頂上から歌声が聞こえる。


神社の祈りの舞のようだ。一人の少女の声が、ある種の古い旋律を吟じている。詞は聞き取れない。調子は長く、起伏は少ないが、どの音も空気の中に長く留まる。


礼白は階段を上る。尊爵が彼の後ろに従う。黎姫は先頭を歩き、足取りは速く、何かを急いで確認したいかのようだ。


大殿の扉は開いている。


だが階段の上には誰もいない。


声だけがある。扉の中から聞こえる。礼白が扉口に着いた時、歌声が止まる。


一つの声が中から聞こえる。老いた、しゃがれた、遅い声。


「聖女は安眠されました。」


先ほど牢房で会った老神官が歩み出る。白い法袍、高い冠。彼は大殿の中央に立ち、両手を袖の中に組んでいる。


「ここは老臣諸氏。」


彼はわずかに横を向き、手振りをする。


「どうか上席へ。私の名宴となりなさい。」


礼白は敷居を跨ぐ。


廊柱の後ろの影が動く。


銃を持つ者が両側から現れる。少なくとも十人。黒い服、面覆いで顔を隠し、手の銃は制式のもので、先ほどの黒衣の者たちが持っていた発光装置ではない。彼らの銃口が礼白、尊爵、黎姫に向けられる。


尊爵の手が動く。そして止まる。


なぜならより多くの銃口が大殿の奥から現れる。二十。三十。大殿全体を埋め尽くす。


老神官の声は平坦だ。


「皆様、抗う必要はありません。」


彼は言う。


「外の各国部隊はすでに全て武装解除されました。」


彼は少し間を置く。


「皆様はただしばらくお待ちいただければよろしい。」


礼白は銃口に背中を押され、長廊を歩く。彼は反抗しない。尊爵が彼の隣を歩き、両手を挙げ、表情はとても軽い。


「クーデター?」


尊爵が突っ込む。


「分からんな。こんなクーデターがあるか?」


礼白は何も言わない。彼は歩数を数えている。長廊は長い。下への階段。左折。また左折。


牢房。


先ほどの部屋より少し広い。石壁は厚い。鉄扉が閉まると、外の音はほとんど聞こえなくなる。


礼白は座る。壁にもたれかかる。


彼は試す。体内の感覚がおかしい。何かが抜き取られたかのようだ。


「魔法が使えない。」


黎姫が隅に縮まり、膝を抱える。


「ここには禁制がある。」


礼白はうなずく。


そして彼は耳を触る。


隠し型イヤホンはまだある。先ほど護送された時、誰も彼の耳の後ろを探さなかった。シルヴィエットの技術はここよりはるかに進んでおり、このイヤホンは薄く小さく、ほとんど触れない。


彼はイヤホンの側面の触点を押す。


「皇女。」


イヤホンから皇女の声が流れる。とても軽く、とても鮮明だ。


「我々は攻撃を受けました。ご予想通りです。」


彼女は少し間を置く。


「現在、多国部隊は各区域で制圧されています。ですが、私以外は外部と通信できません。」


礼白は聞く。


「了解。外で待機しろ。暴露するな。」


「明白。」


彼は触点を離す。尊爵を見る。


尊爵は向かいの石凳に座り、顎を手で支えている。彼は礼白を見て、眉を上げる。


「どうする、ボス?」


礼白はすぐには答えない。彼は牢房の別の角を見る。


黒菱久九。


彼女もここに閉じ込められている。手首にはまだ抑制環が嵌められている。紫の髪は散り、囚服には埃がついている。だが彼女は地面に胡座をかき、姿勢はとても気楽で、自分の家の居間で座っているかのようだ。


彼女も礼白を見ている。


礼白が口を開く。


「まずは話を聞こう。」


彼は黒菱久九を見る。


「黒衣の女。」


黒菱久九は首をかしげる。


「黒菱久九。」


彼女は言う。


「私の名前。」


彼女は笑う。紫紅色の目が弧を描く。


「どうした、首相様も何か知りたいのか?」

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