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42.天に星、地に花

ー同時刻/王都上空/旗艦マクベスー


〜魔王戦前、作戦会議〜

『それは我々が王族だから安全な最後方で寝ていろという指示でしょうか?(瞳孔ガン開き)

隣に置いて頂けるとの労働契約でしたよね?(心中ノ刃、素振り編』

キレ散らかした副商会長マール第2王女殿下の凶刃が迫る。

『あたしァ別に構わねーけどよー比翼連理とか唯一無二とか言ってくれちゃってさァそれがこれじゃぁなぁ〜ちょっとなァ〜(充血ピキピキ』

キレ散らかした同盟商会長アリシア第4皇女殿下の凶拳も迫る。

『いや!いや!!いや!!!

とんでもない!誤解です!!(滝汗)

おふたりには背中を任せたい、私の読みじゃこれは最重要任務です。(魔王討伐に王族連れ回すとかねぇわ胃に穴空くぜ)

ともすれば捨て駒にされたと言われかねない程のアレですよこれは!えぇ!ホンマ!』

〜回想終わ〜


「ダメです!最終防衛ライン突破されました!」

「敵健在!接近中の航空戦艦ブロムスより高エネルギー反応!敵主砲、王都ロックオン!」


終わりのような報告が飛び交う中、退避ではなく作戦配置だった事に少し声の弾む司令と艦長が...


「あーあー王都終わりだろこれ。どうすんだマール司令?いやマールディア第2王女殿」

「迎撃致します。アリシア艦長、いえ旧聖国アリアンリーシア第4皇女殿」


お互いの肩書きを読み上げ笑う。


「...もうただのアリシアさ。まぁ勇者連合条約の楔として肩書きが役立って何よりだ」

「あなたが持ち出した連合旗が無ければ人類総力戦は不可能でした。心より感謝を」


アリシアが自爆する聖都から持ち出した連合旗は、かつての勇者のもと対魔族に限り人類国家全てが無条件の共闘を誓った証だ。


「聖国(うち)の存在意義だからな。で、どうする司令?正直1つしか思いつかねぇんだけど」

「商会長より、背中を任されております。やれずともやらせる訳には参りません。」


「敵戦艦を正面から急襲、主砲口にホールインワン...ねぇ。

いやー流石はマクベス先生の慧眼だ、敵さん陽動も魔王(本命)も無視して虎の子の航空艦隊で手薄な本陣を叩きに来るとは...

あのアホみたいな数の護衛艦見える?」

「この過積載の輸送艦で他に手はありません。回避挙動でも取らせて照準が外れれば御の字。

さすがに旗艦の単艦特攻は想定外でしょう。どの道、時間は稼げます。」


「なぁんで鑑定不能の先史遺産(アーティファクト)ガン積みしてあんだこの艦?重くて仕方ねぇぞww」

「彼の指示のようです。

この作戦の為だったのかもしれません、先史遺産(アーティファクト)は基本頑丈ですから。」


「艦首にある訳じゃねんだぞ?役立たなくね??」

「全艦種に言える事ですが艦砲射撃時は砲口周りに防御シールドが張れません。

もしその時、砲身に"大きくて硬い何か"が詰まれば魔皇戦艦といえど...

中途で主砲が直撃しても本艦が射線上にあるならば王都への盾として機能する可能性が高いです」


「何かねぇもんかねぇ〜チミっとでも希望が無いとやってらんねーよなぁww」

「ふふっ粘っていれば案外ひょっこり...来てくれるかもしれませんしね。」


「だなぁ?!『緊急放送!総員退艦命令!これより本艦を敵主砲身内部に投棄する。

繰り返す大至急総員退艦せよ!』」


数秒で待機中の主要メンバーが操舵室へ雪崩込んで来た。


「上奏!第2王女親衛隊、火器管制志願!!」

覚悟ガンギマリ作業員


「魔女会も"箒"で空対空迎撃支援に入りますわぁ。"恩義に背を向くは魔女の恥"が総意ですぅ〜」

教会の魔女狩りから保護された、現マクベス商会ドラッグストア部門店員ズ


「聖女付きヘレン聖歌隊も魔法防御支援に入ります。ここで降りては聖女様と...に合わせる顔がありません。」

マクベス教、始まりの10人


「エルフ聖樹国、第一参陣の誉をドブに捨てる気はなくてよ?

燃料が足りないのでしょう?

我らをお使いなさいな」

※エルフの魔力は質、量共に最高品質

元奴隷狩り被害者の会


「どわっはっは!聖樹様が薪(まき)たぁ景気は良いが、炉がもたねぇよ。試したい事もある、ドワーフ鍛岩連邦、整備志願するぜぇ!」

商館地下の空洞にいたおっさん達


「気張りませ髭樽(ヒゲダル)ゥ!」

「よぅ燃えや枯炭(カレスミ)ィ!」

エルフとドワーフ、よく水と油と聞くが仲良いなこいつら...?


「し、私立マクベス学園生徒会!お、お供します!!」

魔改造孤児院(がっこう)の一期生...

「あなた方には後をお任せしたい、我々の居なくなった後の...世界を」


「そんな!?それは我々が子供だから下がれという命令でしょうか!?」


マールとアリシアがお互いを見て吹き出す。


「「私の読みじゃこれは最重要任務です。ともすれば捨て駒にされたと言われかねない程のアレですよこれは。えぇ、ホンマ」」


今ならあの人の気持ちが少しわかる。

やっぱ退避やんけ、はっ倒すぞ。


生徒達は泣きながら敬礼し退艦していく...と見せかけて船倉に隠れようとしたので念入りにつまみ出す。


「じゃあ逝くとすっか死にたがり共よぉww(半泣」

「皆様に...感謝を!

作戦コード『流星』参ります。

機関出力最大!目標敵艦ブロムス!全速前進!」


エルフの魔力を使いドワーフの制御保護運用を受けた過積載の輸送艦が設計の倍速で一直線に空を駆け

先行する魔女の箒部隊が敵護衛艦を引き付け、第2王女親衛隊が対空砲火で牽制、聖歌隊が直撃弾だけを正確に弾く。


「ブロムスまでの距離3000...2000...!敵主砲チャージ完了予測まであと5秒!」


行ける!!


「はぁ!?ブロムス防御シールド切りました!丸裸です!!エネルギー充填加速!ま、間に合いません!!主砲来ますぅー!!!」


「シールド無しでこの距離あちらも無事にはすまん!そのまま行けーーー!!!!」

アリシアの檄が飛び、ふと光の中でマールとアリシアの目が合い、最期に少し笑って...


『『パキン!』』

〜マールさんアリシアさん、魔王戦開始の前にこの腕輪を渡しておきます。これは先史遺産(アーティファクト)『遺言(ラストワード)』もし私に何か...いえ率直に言います、死亡又はそれに準ずる状態になった場合自動で...


「System start up. 自動言語選択、日本語。次元隔壁球状展開、思考加速処理、所有者を装置内VRに接続

先史遺産(アーティファクト)『遺言(ラストワード)』再生します」


「「は???」」

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