聖女ティア『勇者召喚』
ー魔王城・謁見の間ー
かつてない程に頭が冴えている、まるで自分以外の全てが遅くなったかのよう。
今ならわかる、【究極神聖魔法】ではダメ。
この魔法は射程が無いに等しい、起動時には術者が死亡している為に制御が効かないから。
...これしかない、できる、いややってみせる。
マクベス様...! 失敗などと例え神が許しても私が許さない!今も隣で、あの方が待ってる!(幻覚)
これまで散々見てきた...確実に生命力が尽きた盗賊 魔族 魔物 四天王連中が置き土産やら恨み言を吐くのを!あいつらにできるのなら私にだって!
術式陣は毎日居たので覚えるどころか見飽きてる...一瞬でいい!お願い、開いて!
全魔力全生命力を陣に注入...!
「【ー聖域ー】」
その瞬間、魔王城謁見の間に教会本部最奥にしか存在し得ない【ー聖域ー】が顕現する。
思考加速の段階解除によりこの間、実に0.02秒...
不意打ち!魔王に絶大なダメージ...魔王、吐瀉!圧倒的吐瀉...!!
【究極神聖魔法】陣内バイパス構築、術式変更、対価照準...!
聖女ティアの持つ十字聖杖が輝きを放つ!
ー『聖なる乙女の全身全霊』を対価にする術式はふたつあるー
全魔力生命力を使い、思考加速状態での異常な術式構築、改変、励起により
聖女ティアは心停止、脳は焼き切れ、全身の魔術回路が崩壊。
だが『その程度』では無敵となった聖女 恋するティア は止められなかった。
輝く十字聖杖を抱き締め、叫ぶ。
本来教会の最深部でのみ起動するそれは...
「【勇者召喚】!」
聖域経由で世界樹の力を借り、全並行世界の直近の死亡者から勇者を選定召喚、
聖女の全能力を継承し、その魂に聖女の魂を同化させる事で制約をかけ使役する禁術。
ー おこるかな? それでもわたしは あなたに いきてほしい あとは おねがい まくべ
※ティアはマクベス召喚を確信していますが
もし死んでてもマクベスは出てきません(余裕の選定落ち




