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余次元住まいのハザマ様! part5 ー小ネタ集ー  作者: 山桃


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「Sky」をプレイする室生家の人々《ぽんぽんする若者》

室生 初音: 地方の芸大生 三年生の後期のみ、

     室生本家で世話係のアルバイトをしている。


ハザマ様 =室生(むろう) 透青(とうせい)

      室生家の巫覡(ふがき)をしている。

      中の人は月島(つきしま)秀青(しゅうせい)で芸大の助手をしていた


御影(みかげ) 様

陸(りく)  様 お役目様の内孫三人衆の内二人

     霊的能力を持つ

結界師の朝は早い。

時計の針は六時を指している。


豆を挽き、サイフォン式で淹れたブルーマウンテンをすすりながら、俺はスマホを取り出した。


すると――

廊下をつかつかと歩く足音が近づき、襖の前でピタリと止まったかと思うと。


ぱあああぁぁぁぁああんっ!


勢いよく襖が開け放たれた。

そこに立っていたのは、ハザマだった。彼は無表情のまま、静かに俺へ問うた。


「今日のクエストやったか? 雨林のアレだ」

・開拓地を訪れ、しばしの間若木を愛でる

・新しい知り合いをつくる

・闇の蟹を捕まえる

・ぽんぽんする若者を解放する


俺は今日のクエストを見て絶望感を味わった。

「ぽんぽんする若者」……これを解放か……。

これは一人じゃできねぇ……。

もっと最悪なことに、今サインインしているフレンドはハザマしかいねーじゃん。


コイツを頼りにしなければいけないのかと、激しい屈辱感を味わった。

俺が絶望しているのを見て、ハザマは上から目線で言い放つ。


「手伝ってやっても良いぞ」


「は?『御影様、お手伝いして下さいませんか?』の間違いではないのかな?」


この雨林のクエストで厄介なのは、洞窟に入る時も二人組で力を合わせなくてはいけない点だ。

さらに、「ぽんぽんする若者」という精霊を解放するには、一人が扉を開ける係になり、扉を開けている間にもう一人が精霊解放を進めなければならない。


『Sky』というゲームが、別名『ぼっち殺しのゲーム』と呼ばれる所以だ。ぼっちにとって、このゲームの残酷さは人智を越える。


俺はすっかり気分が萎えてしまい、スマホから目を逸らした。


「いや、いいよ。今日のクエストは諦める……」


すると、ハザマはボソリと呟いた。

「そっか。今日のクエスト手伝ってくれた奴に新シーズンパスあげようかと思ってたんだが……」


「!!」

俺は即座にスマホを握り直した。


「しょーがねーなー、ハザマ! 手伝ってやんよ!」


こうして、また俺たちは『Sky』から抜けられない日々が続いていった。


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