#3:釣り堀作ろうぜ!
三話目です。
どっかで出てきた恐竜少女のキャラ紹介作らないと自分で忘れちゃいそう……
「なぜ釣り堀?」
二兎は困惑の色を隠さずに彼女にそう質問した。
「決まっておりますでしょう?私のいるクラスだからですわよ」
「なんてヒドい理由だ」
この騒がしいお嬢様の名前は棘宮 純恋さん。
前世は史上最大の肉食恐竜として有名な"スピノサウルス"。
全長14m、重量7.5tという、肉食恐竜最大というのも頷ける大きさをしていた。
ちなみに最重の肉食恐竜はティラノサウルスである。
この子、背鰭が無くなった代わりか何かで顔色がコロコロ変わる。
気分が悪いときなどははっきり血の気が引くし、逆にめっちゃ元気なときは鮮やかに赤みがさしている。
校内三大美女の1人で求婚後を絶たずだが、純恋さん自身はすでに意中の相手がいるため全て断っている。
「今姉様のことバカにしたかダチョウ野郎」
「げぇっ」
純恋さんの腕に自分の腕を絡めて抗議しているのは新那 莉緒。
前世はスピノサウルス科に属する"バリオニクス"。
9mの全長、1.9t程の体重という正直今も昔もパットしない獣脚類だ。魚捕りは上手いけど純恋さんには負けるし。
ちなみに純恋さんのお相手。
ずっと私がエスコートすると言っているが、莉緒がデートでもベッドでも純恋さんに勝てたことは一度もない。
「今失礼なこと考えただろ角野郎」
「名前で呼んでよ」
「なんだっけ」
「ブッ飛ばすぞ」
そうやってワーギャーしてる後ろでは、純恋さんと麗日が釣り堀の話をしていた。
「だからな、釣り堀をどうやって作るかって聞いてるんだが」
「決まっていますわ、床を深さ2mまでくり抜いてそこに水をためるのです!」
「ここ2階だよ?どうやっても2mも掘ったら下の階に影響するからね?」
「私の財力で解決すればよろしいでしょう?」
「そうじゃねぇよアホ」
どうやらあっちも楽しそうだ。
「とりあえず、この話はクラスのやつらが全員来てからだ。いったん黙れ」
「仕方ないですわね、今は引いてさしあげますわ」
「そうしてくれると助かる」
純恋さんはようやく引き下がり、莉緒を連れて自分の席に戻っていった。
「ほんと、こういう時に桜花がいたらなぁ...」
「お呼びしましたか、会長」
「呼んだ呼んだ。釣り堀作ろうとか抜かしてるアホがいるから説得してやめさせてきて」
「仰せのままに」
そう言って突然現れたのは蕩門 桜花。
前世は恐竜界1位級の頭脳を誇る"トロオドン"で、今もものすごく頭がいい。
それはそれとして、手先も器用で何でも作れる。凄い。
桜花さんは純恋さんと莉緒のところに向かって早速対話していた。
そして10秒後。
「そうですわね、確かにここで釣り堀を作るのは得策ではないですわ」
「私も同意見だ。分かった、釣り堀の件はこちらが引こう」
「ありがとうございます」
問題はあっさり解決した。驚き。
「流石だな、桜花」
「これが私めの仕事でございますから」
ドヤ顔で無い胸を張る桜花。正直かわいい。
「では私はこれで。もうすぐHRですからお2方もお座りになられては?」
「そうだね。座ろっか、麗日」
「あぁ。じゃあ桜花、またあとで話し合おう」
「はい。ではまた」
いつの間にか人も増えて騒がしくなっていた教室に、鐘が鳴り響く。
さて、今日はどんな一日になるだろう。
あれ?これ現状ただ恐竜の前世を持つ女の子がただイチャイチャしてるだけの小説では?
恐竜少女としての活躍もさせたいなぁ………




