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失恋した俺の高校生活は、守りたい人が少し多い。  作者: 神無桂花
志保√ それでも好きだから。

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132/223

らじお第四回。

 「ふっ、ふっ、ふっ」

「? ひっ、ひっ、ふーじゃなくて?」

「何で急にラマーズ法?」

「いや、奏が急に変な呼吸法してたから」

「いや、笑ってたんだよ。私とてもテンション上がってるんだよ。史郎君。ねー、史郎君」

「あぁ。何で俺これに呼ばれてるんだ。この作者の伝統的に、俺は最後のらじおにゲストに呼ばれる程度だろ」

「前の作品はほら、四人で回せたから。今回は三人だから。というわけで史郎君は、四人目としてこれから三回分連続で担当してもらうから」

「あー、結局三回することになったのね。えっ、これから残りの話数で残り二回やるの?」

「アフターも計算に入っております」

「奏がアフター出したいだけだろ」

「そうだよ」

「はぁ。ブラック過ぎない?」

「史郎君好きじゃん、黒」

「環境が黒いのは勘弁してほしいわ」



 「質問コーナー? なんだそりゃ。スキップ」

「めんどくさげにスキップしたけど、来てないだけでしょ」

「あぁ。さて、今回は何をするんだ?」

「今回はね、史郎君が折角いるので、組織のこと聞きたいな」

「あぁ。そういえば、あまり話してないな」

「うん。だから聞かせて」

「じゃあ、簡単な解説だな。裏警察とか言った覚えがあるが、back police通称BPEと呼ばれている。俺と結愛は組織とか超遠回しに呼んでるけどな」

「BPEの方がかっこ良くない?」


「別にかっこいい仕事でも無いからな。警察や自衛隊が手を出せない範囲に手を伸ばすのが俺達の仕事。犯罪を未然に防ぐ。潰す。一部違法な捜査法も認められていたりする。だから施設に侵入したり、結愛みたいに監視カメラとか敵側のパソコンにハッキングしたりもする。武器も携帯可能。基本的に清掃業者に擬態している」


「何て名前?」

「九十九クリーニングという」

「へぇ」


「高校生になってからはあまり関わっていないが、中学時代、本当に仕事していた頃は、ちょくちょく清掃業者に変装して侵入していたこともある。本当に掃除したこともあるぞ」


「その技術、家で活かされたことは?」

「ない。勉強はしたがな。変装は細かいデティールが重要だからな」

「そーだね。その手の組織って、どうやって入るの?」

「うちはスカウトだな。有望な人材に極秘裏に接触する」 

「へぇ、そういえば、花音のこと、実戦強襲室が欲しがるとか何とか」

「あぁ。音葉も良いな。結愛のスポッターを務めることが可能な人材が遂に見つかった気がするぞ」

「結愛ちゃんって、一人であれだけの長距離狙撃してるの?」


「あぁ。狙撃訓練の時期、スポッターも付いてたことがあったが、結愛一人で十分という結論がなされてな。計算が遅いとか文句を散々言われたあげく、とうとう一人で勝手に撃ち始めて当てまくって、スポッターが自分からやめたというか」


「あはは」


「挙句、自分で弾道計算するソフトを作ってしまってな。デウス・エクス・マキナにしか容量の関係で入っていないが。二千メートル級になると、それに頼る。千メートルくらいならいらないとな。だから、あの時、デウス・エクス・マキナの使用許可下りてなかったら、もっと近いビルに陣取ってただろうな」


「やっぱり音葉いらなくない?」

「スポッターの役目は狙撃手の護衛も含まれるからな」

「なるほどー。その、結愛ちゃん専用にカスタムされたとかいう、ミストルテイン? って、どんなの?」


「結愛が使いやすいようにカスタムは、当然というのと、もう一つ、さっき紹介したデウス・エクス・マキナに入っている弾道計算ソフトとスコープがリンクして、スコープに映っている標的に当てるための弾道を計算してくれる」


「すごくない? それ」


「まぁ、結愛がその計算結果に対して自己修正加えるんだけど。ほら、人が持っている銃に当てる時とか、車のタイヤに当てる時とか。そういう細かい狙撃の時は」


「そのソフト本当に必要なの?」

「必要ですよ。大まかな計算結果を知ってるからこそ、すぐに細かい修正いれられるんですから」

「はいはい、今回担当じゃない人は出てねー」

「志保も入ってきてるじゃねーか」

「やはは。退散退散」


「ついでに紹介しておくと、私のデウス・エクス・マキナは自動的に、今いる場所の風速とかそういう気象条件の情報を集めて来てくれるので、狙撃の時はわりと真面目に欲しいです。では、本当に退散です」


「……この話、最初から次回に回しておくべきだったかな?」

「良いんじゃないか」

「それで、デウス・エクス・マキナとミストルテインは普段封印されていると」

「一応の安全措置だ。結愛がその気になれば、街どころか国家が揺らぐ」

「……否定しきれない」

「だろ?」

「そんな結愛ちゃんに史郎君は抵抗できると」

「抵抗……まぁ……互角の戦いには持って行ける。と思う」

「まぁ、あの時は私たちがいたしね。史郎君が闇討ちの名手で多対一を簡単に覆いしていたのは知っているし」

「効率の良い無力化を追求し続けたら、そうなるだろうな」

「闇討ちねー」

「なんだよ」

「となると、今まで史郎君は、高校生なってからは得意分野の外でやってたんだ。って」

「そうだな」

「大変だったね」

「そうでもないさ。いかなる状況でも生き残れるように訓練されていた。得意不得意なんて言っていられないさ」

「史郎君や結愛ちゃんみたいに、中学高校の頃から仕事している人いるの?」

「いないな」

「そっか」

「俺達は特殊中の特殊ケースだ」

「そういえば、御両親がお偉いさんなんだっけ、組織の」

「そうだ。総監とその秘書。特務分室室長。そして結愛の母親は教官だ」

「なるほど。そして、才能を見出されたと」

「どっちが先なんだろうな。何となく訓練受けさせたら才能があったのか。才能があったから訓練させられたのか」

「どっちにしろ、今、史郎君と結愛ちゃんは、文字通り大人を卒倒させるほどの実力があるわけで。コンビとしては最高なわけで。でも、最強装備の結愛ちゃんとどう組み合わせるの?」


「狙撃なんてどこに対してもできるわけじゃない。結愛の攻撃が届かない範囲は俺の仕事というわけだ。結愛から情報貰い続ければ俺は効率よく闇討ちできる。逆に俺が、敵を狙撃可能位置に追い込むこともできる」


「なるほど。私と音葉が史郎君に対してしてたサポートの上位互換だ」

「そうなるな」

「……最高のコンビだね。その二人のおかげで、私たちは今こうして、平和にらじおできるわけで」

「だな」

「ありがとうございます」

「仕事だ」

「ふふっ。史郎君の『仕事だ』は、照れ隠しだってわかってるよ」

「奏の前では取り繕っても仕方ないわけだ」

「だよ」

「ったく。さてさて。今回はここまでだな。お相手は九重史郎と」

「久遠奏でした、次回は史郎君と結愛ちゃんでーす」



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