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獄人化


 心の牢獄。


 或日、隕石か落下した。その隕石には【KARMAウイルス】と後に名付けられたウイルスが含まれていたのだった。私達家族。父と母、そして…私は発症する事は無かった。だが妹は後に【獄人化】と名付けられる事になる症状を発症していた。


 当時の私には、そんな事も解る事も無く、ただ心の儘に行動していた事を憶えている…。


 獄人ごくじんとは、牢獄・・に閉じ込められている人間。すなわ囚人しゅうじんや、罪を犯して監獄に収容されている人を指す古い表現である。狭い空間に引き篭もっていた妹は、心の牢獄に閉じ込められている状況であったのだろう。


 【獄人化】とはKARMAウイルスの症状の一つである。強大な異能力に耐えられず、眠りから目覚める事の無い植物状態になる症状を指す。【獄人化】した人間は外的要因で死亡する事は無いらしい。【獄人化】した人間が何らかしらの事象で死亡すると、その遺体は迷宮ラビリンスの入口となる。死後七日後迄に迷宮を創り出している核を破壊しなければ、迷宮を彷徨う異形が現世に侵略してくる事となる。迷宮を創り出している核は、その人間の深層心理が産み出している。その核を破壊すれば【迷宮】は消失する事となる。


 妹は【獄人化】していた。


 そして…。そんな妹は隕石が落下する直前に睡眠導入薬を摂取していたのである。その痕跡はあった…。それ故に私は、妹が普通に眠りについていると錯覚していたのだ。


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