報告書。
此れより紡がれるのは…。
国家が国家として機能してた頃の報告書の内容を抜粋し物語として再構築したモノである…。
私が彼女、長神蒼を発見したのは隕石の落下から五日後の事である。彼女は【堅固の咎】を発症していた。【チタニウム】ソレが彼女の【咎】の名である。彼女の【咎】は鎧型となっている。彼女の精神こそが駆逐隊にとっての盾となるであろう。
そして…。彼女には【獄人化】を発症した妹がいたらしい。その妹は更に【迷宮化】となってしまった様だ。
【獄人化】とは強大な異能力に耐えられず、眠りから目覚める事の無い植物状態になる症状である。【獄人化】した人間は外的要因で死亡する事は無い。何らかの事象でのみ死亡するらしい。そのメカニズムは未だ解明されてはいないのだが、【獄人化】した人間が死亡すると、その遺体は迷宮の入口となる。死後七日後迄に迷宮を創り出している核を破壊しなければ、迷宮を彷徨う異形の化物が現世に侵略してくる事となる。迷宮を創り出している核は、その人間の深層心理が産み出している様だ。
その迷宮を攻略出来たのであれば…。【心装人器】と呼ばれる咎の能力を宿した武具、防具、道具を入手出来るとの事…。
長神蒼。
彼女は既に【心装人器】を入手していた。鎖鎌の様な形状の武器である。その武器には【チェイン・ハート・マシーン】と呼ばれる【正義の咎】の能力が宿っている。
人の心は迷宮の様なモノだから…。




