第四部隊隊長 葛葉小百合。
海を探す。
「あっ。九州の方で強力な【咎】の反応が出た…。重罪の咎人だよ。」
と、三宮は云った。
九州か…。と葛葉は言葉を紡ぐ。
葛葉には考えていた事があった。【KARMAウイルス】が人の想いを媒体として発症するのなら、惨劇を経験した人々の心の奥底にある負の感情を媒体とした場合、【凶悪な咎】【凶悪な欲獣】が産み堕とされるのではないのだろうか…。
「灯の【咎】【海を探す】の能力ってさ、離れた場所からでも相手の能力の詳細って解るの?」
「直接、逢うまでは詳細は解らないけど…。どの様な能力かは何となくは解るかな…。でもね。条件って云うか…。相性と云うか…。」
「何?」
「何て云ったら伝わるかな…。私が感知出来る人ってさ。心が温かいって云うか。性根が善人?って感じの人だけみたいなんだよね。」
「仲間になる人を集めるんだからソレはソレで都合良いんじゃないの?」
「うん。だけど…。」
「だけど?」
「逆の人間は感知出来ないって事。」
「…。」
「【KARMAウイルス】は人の闇に感染するのだから…。性根が腐ってる人の方が多いんじゃないかな?」
「確かに上からの報告だと…。何か企んでいる集団が幾つかいるらしいね…。【胎天地心教】やら【モルス】やら…。気を付けないと…。」
「此方も味方を増やさないと…。って。話してる場合じゃなかった…。九州方面の【重罪の咎人】の人…。急がないとまずいかも…。なんか命が代償の能力っぽいから…。」
「解った。直ぐに向かおう…。」
そうして、二人は九州へと向かった。
彼女は全てを癒す力を持つ。
そして…。全てを壊す力も持つ。
癒しの力と破滅の力。
戦場では平和の象徴でありながら…。
死を齎す死神と化す。
葛葉小百合。
第四部隊隊長。【慈愛の咎】。
【レスト・イン・ピース】




