報告書。
此れより紡がれるのは…。
国家が国家として機能してた頃の報告書の内容を抜粋し物語として再構築したモノである…。
異様な空間だったとの報告があった。その少年が保護された場所。少年の家ではあったのだが家の中に、朽ちた洋館が重なり合うかの様に存在していたとの事である。
ソレとは別に直径三十センチ程の球体の鏡が六個程、確認されている。その中には欲獣と思われる遺体が圧縮された形で包含されていた。
御鏡鏡夜。
この少年の内に秘められている残酷で狂暴な一面。ソレは組織化される駆逐隊にとって必要となる可能性がある。【KARMAウィルス】に依り変貌した世界に跋扈する欲獣、化物を駆逐するには、時に此方側も残酷で狂暴にならなければならないのだろう。
そして…。何よりも…。
この少年の【異能力】【咎】の特異性には眼を見張るモノがある。【咎】とは基本的に一人に付き一つなのだが、時に合併症として複数の【咎】を持つ者が現れる。
この少年の【咎】。は二つ。
【ハウス オブ トーチャー】
【鏡面世界】
此の二つの【咎】は何方も重罪の【咎】として発症している。病状進行Ⅲ。
合併症の特異性。【咎】に依る身体能力向上が重なる事である。
ソレとは異なり、稀に【末期症状】となる者も現れる。音無静寂が【末期症状】である。【末期症状】の者は…。【境地】へと至る器である可能性を有している。【末期症状】の場合、身体能力向上効果は合併症を持つ者以上の場合があるとの事。
御鏡鏡夜。
彼の【咎】は…。
此の世界を切り拓くであろう…。
御鏡鏡夜。
十七歳。男性。
創造する事に特化した【節制の咎】を発症。
【ハウス オブ トーチャー】
身体能力の向上(大)。世界各地に伝わっている拷問器具、道具をカスタマイズして顕現する事が可能。そして…。拷問を執行する道化師を召喚する事も可能。
合併症に依り【希望の咎】も発症。
【鏡面世界】
身体能力の向上(大)。直径三十センチの球体の鏡の中に相手を閉じ込める事が可能。内部からの破壊は不可能。外部から破壊する事は可能だが、中に閉じ込められたモノも破壊される。球体の鏡に閉じ込められた者を強制的にゲシュタルト崩壊に至らせ、発狂させる事が可能。
攻撃力 SS
防御力 S
精神力《攻》SSS
精神力《防》SSS
俊敏性 A
器用値 SS
生命力 A
運命値 S
重罪の咎人として発症。
初期段階で二つの【咎】。
病状進行Ⅲ。




