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MELANCHOLIC HEAVEN 【戦火に咲く七輪の華・その記憶と記録】  作者: 倉木英知
【呪われた館と幽霊の製造方法】
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【咎】その【幽玄の美】


 アトロピンとスコポラミン


 【ダチュラ】


 【咎】の名を呼ぶと私を中心とした半径五メートルに半透明の壁が顕現した。アクアリウムの水槽である。そのアクアリウムの水槽の中には無数のダチュラがユラユラと揺れ咲き誇っている。水で満たされてはいるが、私の呼吸には何ら影響は無い。


 ダチュラ。


 チョウセンアサガオ属、ナス科に属する一年草または多年草。そして…。有毒植物である。有毒成分はアルカロイドのアトロピン・スコポラミン。副交感神経抑制作用、中枢神経興奮作用を示し、言語障害、錯乱、瞳孔の拡大等の症状を発生させる。


 そう。私は隣の家の貯水槽にダチュラを敷き詰めていたのである。水の中にダチュラの有毒成分が浸透し、その水を飲んだ隣人家族は言語障害と錯乱状態になっていき、幻覚である幽霊に怯え緩やかに狂っていったのだ。


 眼の前にいる人型の植物・・は私の【咎】の残滓であり、隣人の心の残滓でもあるのだ。ならば私が処理しなければならないのだろう…。


 私は【咎】の真の能力を発動する。


 「このアクアリウムの水の中に入った者は強制的に幻想世界の住人となる。その世界は私の理想とする世界…。自我も意識も何もかも無くなる。ただ景色の一部となれ…。」


 私は…。

 その奥にある【想い】を取り込んだ。

 

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