25/64
第六部隊隊長 音無 静寂
運命に翻弄されていく。
「姉貴…。次、来られるのは十日後だと思う。」
音無静寂は、白いシーツの上で眠りについている奏の手に、そっと指を触れさせた。
「あれから、一年だってさ。おい。何時になったら起きるんだ?良い加減、眼を覚ませよ。」
勿論、返事等ある筈が無い…。
「俺にもさ。家族みたいなモノが出来たんだ。戦友ってやつだ…。早く紹介させてくれよ…。」
沈黙が部屋を満たす。
「また。来るよ。」
静寂は病室を出ると…。
次の任務に向かうのだった。
この後、彼女率いる第六部隊は彼女を除き全滅する事となる。彼女だけが無傷で生還し、周囲は彼女を責め立てた。彼女は隊を去り、消息不明となる…。運命は更に過酷に彼女を弄んだ。姉である響が【迷宮化】し駆逐隊の駆逐対象となってしまうのである…。
彼の者は運命に翻弄されていく。
然し、その運命をも斬り伏せる想いを…。
その身に宿している。
圧倒的な剣撃で世界を斬り裂く。
【…】の名の下に…。
音無 静寂。
【キリング・イン・ザ・ネーム・オブ】




