報告書。
此れより紡がれるのは…。
国家が国家として機能してた頃の報告書の内容を抜粋し物語として再構築したモノである…。
私が彼女。音無静寂と出逢ったのは世界の変貌より三日後の事である。その時、彼女は姉である音無響を背後から優しく包み込む様に護っていたのだった。。
音無静寂に【正義の咎】の発症を確認。
音無静寂の精神力は尋常では無い。あの日から救助がある迄の三日三晩、【咎】を常時発症していたのだと云う…。【咎】の維持を呼吸するかの様にしていたのならば…。彼女の潜在能力が【境地】へと至る可能性を秘めている事を示している。
【境地】とは人ならざるモノへと至る道。 人を救うのが神や仏と云った人外の存在なのだとしたら…。彼女は何れ…。
追記。
音無 静寂は、あの連続猟奇殺人犯【溝呂木舞空】の一連の事件の唯一の生存者である。
溝呂木舞空は精神鑑定の結果。例の特別精神閉鎖病棟【モルス】に送られた十人の内の一人となった。世界が変貌してからは【モルス】の状況は不明となっている。
音無響。
静寂の姉である彼女は【獄人化】の状態で発見された。【獄人化】とは強大な異能力に耐えられず、眠りから目覚める事の無い植物状態になる症状である。外的要因で死ぬ事は無い様だ…。
私は卑怯にも音無静寂を駆逐隊に入隊させる為に、ある条件を差し出した。音無響の身の安全の保障である。優先的に施設での徹底した保護を約束した。
彼女の【咎】は此の世界にとっての道標となろう…。
音無静寂。
二十歳。女性。
物理攻撃に特化した【正義の咎】を発症。
【咎】
【キリング・イン・ザ・ネーム・オブ】
身体能力の向上(極大)。剣や刀を顕現し腕、指の神経と同化させ、肉体の一部の様に扱う事が可能となる。顕現させられる武器現段階では剣、刀のみ。現在、剣【鋸挽き】刀【梔子】双剣【天獄】の三種類が顕現可能。
攻撃力 SSS
防御力 SS
精神力《攻》A
精神力《防》A
俊敏性 SSS
器用値 S
生命力 A
運命値 SSS
重罪の咎人として発症。
初期段階で病状進行Ⅲ。
末期。




