表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者が死んだ王都では  作者: 真知コまち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
71/74

 便利屋はつらいよ…

∼前回のあらすじ∼


  処刑が決まりました


  処刑人の肩に担がれ、部屋に運ばれて来た、スパイ。

 「いてっ!もう少し、丁寧に降ろせよ…」


 地面に捨てられたスパイを、魔道具の鎧を着た王女が出迎える。

「・・・遅い!」

 

 「まず、お勤め(身代り)を果たした俺に、労いの言葉はねぇのかよ?」


「あら?誰の一声おかげで、牢獄から出られたと?」


 「夜が明けるほどの、おそ~い一声だったがな!」


「牢獄での就寝は、快適だったでしょ?」


  血走った目を限界まで開き、王女にアピールする。

 「夢かおんりょうか分かりませんが、先帝と”絶望の再会”を果たせましたよ!」


「自業自得ね…」


 「はぁ⁈」


「だってあなた…王都への転移魔法が使えること、私に隠していましたわよね?」

 優しい微笑みを見せ、怒りの圧をスパイに与える。


 「・・・さぁ?何のことだ?」

  涼しい顔で、恍けて見せる。


「門の警備が厳しくなり、あなたは王都から出ることが出来なくなっていた」

「そこへ偶然、兵士から逃げる偽勇者が現れた」

「あなたが開発した魔法陣に、偽勇者が改良を施したことで、転移魔法を発動させ、王都からの脱出を果たした…のよね?」


 「ちっ全部、筒抜けじゃねぇか!偽勇者あいつ!」


「あなたが牢獄から出られたのは、転移魔法あなたに利用価値があると、偽勇者が証明じょげんしたからよ?」


 「はい、はい。感謝してますよ、王女様!」

  棘のある言い方で感謝を伝えながらも、礼儀正しい態度で誠意は示す。


「まぁ、良いわ…今後の作戦ほうしんを伝えるから、早く鎧を着なさい」

 王女が着ている鎧と同じ物を、不機嫌なスパイに手渡す。


 「まさか…王城に乗り込むつもりか⁈」


「当然でしょ?王都に転移できるのだから」


 「王都へ転移できたとしても、城内で魔法は使えないんだぞ?」


「大丈夫よ!私達には、予言の魔法があるんだから!」


  王女の自身に満ちた表情に、悪寒が走る。

 「予言ねぇ~嫌な予感しかしねぇ・・・」


 昨夜の爆睡あくむで、思考が研ぎ澄まされているスパイは、選択の余地が無いこと悟り、素直に鎧を着た。


────────────────────────────────────


  王城へ繋がる転移魔法陣が描かれた部屋に連れて来られた、スパイ。

 「全員、帝国の鎧を着てやがる…」


 先程までスパイを運んでいた処刑人に、大量の剣を運ばせる、王女。

「では、魔道具破壊・停止の班と、王救出の班に別れて、転移魔法を/


 「待て!」

  床に描かれた二つの転移魔法陣に、研ぎ澄まされた頭を抱える。


 「…氷魔法と、光魔法は、一緒の班なのか?」


「ええ。お姉様と、お義兄様は、同じ班ですよ」


 「その二人と、一緒に転移するのは…偽勇者あいつなんだな?」


「まぁ!ご理解が早くて助かりますわ!」


  悟りを開き、天を仰ぐ、スパイ。

 「俺らの向かう王都さきは、処刑場だったのか・・・」


「・・・違いますけど?」

 涼しい笑顔から一転、怒りの眼差しでスパイを睨みつけた、王女。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ