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勇者が死んだ王都では  作者: 真知コまち


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67/68

 省略

∼前回のあらすじ∼


  可笑しな二人と再会しました


 道端に並んだ、正座する三人。


「…皇帝を回収むかえに王都へ転移しようとしたら、魔法が発動出来ず、仕方なく隣街ここへ転移して来た…と?」


 「はい。全て、王女様のご説明通りです」

  地面に腕を付けて、神を崇めるように頭を垂れる、帝国スパイ。


「じゃあ…帝国へ繋がる転移魔法陣が、この街にあるのね?」


 「簡単なことじゃなかった…何度も味わった苦労と挫折・・・」

  新しく開発した転移魔法陣の開発過程れきしを、熱く語り始めた。


   王女の沸き立つ怒りを察して、隣で正座をする偽勇者が説明を始める。

  「え~要約すると、転移先に魔法陣が無くても、『10%の確率で亜空間に飛ばされるけど』長距離の移動が可能な転移魔法陣を開発したという話です」


「お話しの途中で、〘亜空間〙って聞こえたんですけど…気のせいですわよね?」


 「そこは…まぁ…気にすんな。転移に失敗した事例は、”まだ”ぇから…な?」


 顔を上げて弁明するスパイの頭を、上から踏みつける。

「勿論、帰還用つうじょうの転移魔法陣は、帝国に用意せっちして来たのですわよね?」


 「・・・用意して無い…です」


「往復で二回の移動…無事、帰って来れるかしらね?」

 足元のスパイに向けられる、圧い笑顔きたいの眼差し…


 「はい…仰せのままに…」


──────────────────────────────────


 無事?転移魔法を駆使して、帝国の城へ移動して来た、一同。


「ふぅ~長い道のりですた…わね~…」

 背後に広がった、カオスな後景くうきに目を向ける、王女。


 転移魔法を使い、魔力切れで倒れ込む二人。

 帝国てきちに連れて来られ、怯える二人。

 互いに背を向けて、目も合わせない二人。

 あれから、一向に目を覚まさない皇帝。 


「す、少し、休憩にしましょうか…」


 「…賛成だ」


 「こんな所に長居はしたくありませんわ!帰りましょう!早く王国へ!」


 「休憩など必要ない!我々の目的は、逆臣を捕らえて国を解放することだぞ?」


 「・・・」


 一斉に喋られても、聞き取れないんですけど…

「とにかく!|今は、スパイ(これ)の回復を待ちましょう」


 納得できない決定に不安を募らせ、更に重くなる場の空気…

「大丈夫かな・・・」

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