621 やっぱり後輩
本文の後にお知らせが|*・ω・)チラッ
夏祭り当日、家で待ち合わせでも良かったけど、レナちゃんを預かるのに都合のいい場所としていつもの公園を選ぶことにした。遥香と千鶴は昨日買った浴衣を着て、公園のベンチに腰を下ろしている。
まあ、ずっと立ってるのはキツイだろうしね。
そんな感じで待ち合わせ場所で待っていると、見慣れた女の子が姉に手を引かれてやってきた。
「れなちゃん!」
嬉しそうに浴衣姿の親友に駆け寄る千鶴。
「こんばんわ、ちづるちゃん。きょうはよろしくですわ」
「うん!たのしもうね」
実に微笑ましい会話だ。だが、俺にはそんな会話を見てホッコリする余裕は無さそうだった。
「お久しぶりです、先輩。結婚式以来でしょうか?」
「久しぶり。元気そうだね」
「ええ、先輩の浴衣似合ってますね」
普通の会話なのに何かありそうだと思ってしまうのが、流石この後輩と言えるだろう。
「でも、先輩なら花柄の可愛い浴衣も似合うと思いますよ?」
・・・ほらね。きたよ。
「ウチには他に似合うと可愛い嫁と娘がいるから、俺は遠慮しといたよ。百瀬さんも浴衣似合うね」
「ありがとうございます。昨日彼女と選んだんですよ」
相変わらず、可愛い女の子が好きなようで何より。
「今日はお母さんは来れなくて残念だね」
「仕方ないです。その代わり妹のお守りをするのが私の役目ですから」
「・・・ナンパとかしないでね?」
「可愛い女の子が居たら、約束しかねますが、分かりました」
まあ、そこまで見境ないとは思わないけど、この後輩が子持ちに手を出すと色々問題がありそうだし、釘は刺しておく。
「あと、この後親友とその彼女くるけど・・・」
「彼女さん可愛いですか?」
「そうだね、でも彼氏が本気で愛してるから、手は出さない方がいいよ」
水瀬さんはある意味、この後輩の琴線に触れるそうなので、一応注意しておく方がいいだろう。その時の雅人の嫉妬してる顔とかは見てみたいが、水瀬さんが目覚めたら困るしね。
俺も遥香に手を出されたら本気で困るが・・・今のところ後輩は、そういう真似はしないので、安心してもいいのかも?好みとは言われた気がしたが、俺を女装させる方に集中してる分、そちらには手を出さないようなので、多分大丈夫。
そんな感じで久しぶりに後輩と話すが、相変わらず距離感の難しい後輩だとしみじみ思う。幸いなのは、いつも通りのやり取りで遥香がスルーしてくれてることと、楽しそうにレナちゃんと話す千鶴の存在だろう。雅人達早く来ないかなぁ・・・なんて思いつつも、後輩と時間を潰すのだった。
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集英社web小説大賞のホームページに受賞コメントも乗ってますが、詳細はまた後日報告出来ればと思います。
書籍化しますが、連載も頑張りますので、これからもどうかよろしくお願いしますm(_ _)m




