620 新しい浴衣
浴衣
翌日、帰ってきたばかりでゆっくりしたいところだが、明日にある夏祭りのために、現在家族で浴衣を買いに来ていた。無論、俺の分は買う予定はない。サイズも特に変わってないし、必要ないのだ。
今年は遥香は妊娠しているので、マタニティ用の浴衣を、千鶴もここ最近で身長が伸びてきて、小さくなったので新しく買うことにしたのだ。
「ぱぱ、どうかな?」
最初に選ぶのは、娘の浴衣。赤とピンクの華が可愛らしいデザインのやつだ。去年のピンクの可愛らしい浴衣も良かったけど、こういうのも、千鶴は良く似合うものだとしみじみ思う。
「うん、凄く似合ってるよ。流石俺の娘」
「えへへ・・・」
段々と、俺の娘という単語も違和感無くなってきた気がする。店員さんは少し驚いたような顔していたけど・・・まあ、母親に似てる上に童顔であることは否定できないので仕方ない。二十歳になっても、この調子だとお酒買った時に年齢確認されそうだなぁ・・・買うか分からないけど。
「うんうん、流石私の娘だ。よく似合ってるぞ」
「えへへ、ままもかっこいい〜」
「遥香は本当に綺麗ですね」
マタニティー用の浴衣なのだが、去年の黒い浴衣とは対象的な白い浴衣でよく似合っていた。嫁も娘も可愛すぎて、自慢したくなる気持ちと、自分の中だけで我慢したい気持ちの板挟みになる。まあ、可愛い嫁と娘を持った人の宿命なのかもしれないな。
「そうか?白はどうかと思ったんだが・・・」
「いえいえ、似合ってますよ。自慢の嫁ですから」
「お前も口が上手いな・・・んで、お前は買わないのか?」
「俺はサイズ変わってませんし、大丈夫ですよ」
強いていえば、前より筋肉がついたくらいか?遥香も千鶴も滅多に食事を残したりしないから、そういうので太ることは有り得ないし、2人にとってカッコイイ夫&父親でいるための努力は怠らない。
「まあ、いいが・・・たまには自分に金かけてもいいんだぞ?」
「美肌とか美容液とかですか?」
「そういうのしてないのに、お前ってかなり肌綺麗だよな」
「そうですか?普通だと思いますが」
肌を確かめるために、腕を触るのは理解出来る。でも、その後に服を捲ってお腹を見てから俺の腕に抱きついたのは少し謎だった。まあ、甘えたかったのだろう。
千鶴も俺に無言の抱っこ要請をしてきたので、片手で抱き上げてから、浴衣を買うためにお会計を済ませる。今日はウチでのんびりするとしよう。2人も出かけてばかりで、疲れてるだろうしね。そんな訳で、その後は甘えてくる2人を愛でることに専念するのだった。
すみません、明日だけ12時更新になります。
あと、お知らせもあるかも……?




