619 夏祭りの誘い
お誘い
「あれ?」
「ん?どうかしたのか?」
折角なので、雅人と水瀬さんの2人も夕飯に誘って食べ終えた後、後片付けをしていると、スマホにメッセージが届いていたことに気づく。相手はレナちゃんママなのだが・・・
「レナちゃんのお母さん、急用で明後日の夏祭り行けそうにないそうです」
「夏祭り?」
「えっと、確か近所の保育園の近くでやるやつだよね?」
首を傾げる雅人とは対象的に、ここいらだけの小さな規模のマイナーなイベントを把握してる水瀬さんに少し驚きつつも俺は頷いて言った。
「千鶴の友達と一緒に回る約束してたんだけど、そのママさんが無理そうだから、せめて娘だけでもお願い出来ないかってさ」
「んー、レナちゃんなら大丈夫か?」
「とはいえ、即座には頷けませんね」
レナちゃんなら、大人しいし問題なさそうだが、今年は遥香が妊娠していているので、3人を1人で見守るのは少し大変そうだ。やれなくもないが、無責任なことはしたくないしな・・・家に泊まるとかなら、俺も把握しやすいけど、小規模でもそこそこ人もいるだろうし、さてどうしたものか・・・
「なあ、たこ焼きの出店あるか?」
「あると思うよ」
「なら、俺らも行っていいか?」
そんな俺の内心を読んだようにそんなことを言ってくる親友に俺は思わず聞いていた。
「水瀬さんと2人きりの方が良くない?」
「たまたま、たこ焼きの気分なんだよ。亜矢構わないよな?」
「うん」
「お前は子供らの世話もあるだろうし、嫁さんは亜矢に任せろ」
そんな親友の提案に視線を遥香に向けるとコクリと頷いていた。まあ、確かに遥香も仲のいい水瀬さんが居た方が安心か。
「じゃあ、水瀬さんお願い出来るかな?」
「うん、任せて。千鶴ちゃんのお友達にも会いたいし」
「れなちゃんね、すっごくかわいいの!」
「そっかー、楽しみだね」
2人の時間を奪うようで少し申し訳ないが、まあ、その辺は後でおいおい手助けすればいいかな?親友に視線を向けると無言で肩を竦めていた。本当に、ヘタレな時との温度差が凄いやつだ。
まあ、最近は水瀬さんともラブラブっぽいし、あんまり心配はいらないかもだけど・・・水瀬さんと楽しげに話す千鶴が、年の離れた姉妹にも見えてるので微笑ましくもあった。
とりあえず俺は、2人の好意に甘えることにして、レナちゃんを夏祭り中預かる旨をメッセージで伝える。レナちゃんママから、一応お守りも付けるとメッセージで言われて少し嫌な予感がしたが・・・気のせいだと思うことにする。




