602 義母の楽しみ
お義母さん
「お義母さん、このくらいの味付けでどうですか?」
「あら?いい感じね〜」
思えば、お義母さんとは会う度に一緒に料理をしてる気がする。いつもは教えることが多いので、結構楽しいとも感じるのだが。現在は昼食を作っているのだが、お義父さん的には休んでても良さそうなのにという感じらしい。俺としては実家だろうとどこだろうと、料理や家事が出来るならしたいしね。
「あ、そうそう、生まれてくる孫のために色々買ったんだけど・・・後で見ておいてね」
「すみません、わざわざ」
使うかは分からないが、気持ちは貰っとくべきだろう。にしても、千鶴の入学祝いの件といい、孫に甘々なのは祖父母なら仕方ないのかな?
「生まれてからしばらくは、忙しいでしょ?私もなるべく手伝うからね〜」
「ありがとうございます。でも、俺たちの子供なので、お2人は愛でるだけでも構いませんよ」
「む〜、お世話もしたいの〜」
「・・・まあ、ですよね」
俺だって同じ立場ならそうしたいだろうし。
「呼び方は何がいいかしら?ばあば?おばあちゃん?おばば?」
「生まれてからでも良さそうですけどね」
というか、気が早すぎる。
「ダメよ〜。幼い頃からの刷り込みが大切なの〜」
「そういえば、遥香と瑠美さんはお義母さんのことなんて呼んでたんですか?」
「最初はやっぱりママかしらね〜。その後はお母さんとか?遥香ちゃんに至ってはあまり呼んでくれないからねぇ〜」
そういえば、遥香が2人のことを呼ぶ姿をあまり見ないな。まあ、仕方ないところもあるのだろうが。
「けんちゃんは、生まれてくる子になんて呼ばせるか決めた?」
「普通にパパでいいかなって思ってます」
「うーん、でもちーちゃんもそうでしょ〜?」
「呼び方はあんまり気にしませんね。元気に生まれて、幸せになってくれれば俺は十分なので」
千鶴にお兄ちゃんと呼ばれていた時期が懐かしくもある。奇抜にパピィーとか、ダディーとか、おとんとか、父様とか、お父様とか・・・なんか、候補が多すぎる気もするけど、それならパパで十分かな?
結局、大きくなれば呼び方も代わるしね。
「あ、でも出来れば遥香の次に呼ばれたいものです」
「けんちゃんの場合最初はけんちゃんが呼ばれそうだけどねぇ〜」
女の子ならかなり早くに話せるようになるだろうしね、最初はママが早そうだけど、その後にでもパパと呼ばれたら嬉しいものだ。そういえば、海斗は父さんのこと今何て呼んでるんだろう?今度会ったことに聞いてみるか。




