597 魅惑のアイス
アイスゥ(「 ・ω・)「
個人的に、サービスエリアは割と好きだったりする。場所によって違うのもそうだけど、長距離の運転の休憩にはもってこいだからだ。遥香のお腹の中にいる子が生まれて、少し大きくなったら家族4人で長距離の旅行もいいかもしれないなどとも思う。
俺と遥香で交代して運転も出来るし、負担は少ないだろう。
「むむむ・・・」
そんなことを思っていると、微笑ましいことに千鶴がアイスの屋台で何を頼むか迷っていた。俺と遥香は千鶴が選ばなかったけど気になっていたなずのものを選ぶ予定だ。こういう時、遥香の娘へのさり気ない優しさは実に好ましく感じる。
もちろん、遥香も千鶴のために時には厳しくすることもある。でも、それもきちんと千鶴を思ってのことだし、自分の中の理不尽な怒りを向けることは絶対にない。そんな感情がありそうなら事前に俺に甘えて発散するか俺が気づいて愛でるから無いのだろう。
にしても、アイスを真剣に選ぶ我が子はなんとも可愛いものだ。本当ならいくらでも買ってあげたいが、アイスの食べ過ぎはお腹を壊すし、それにこうして選んで食べるから面白いのだろう。
「健斗、わさびソフトだってさ」
「ああ、ここにもあるんですね」
千鶴の気になるリストには入ってないが、わさびソフトなんてものもあった。前に食べたけど、俺はそこそこ好きだった。ただ、そこまでわさび自体は好きではないが。
千鶴も遥香も少し苦手みたいで、千鶴はお寿司はサビ抜きが多い。最近の回転寿司はサビ抜きも注文しやすいし、なんならタッチパネルでサビ抜きを選べるという便利な時代になってきてるので凄いものだ。
ちなみに、千鶴はお寿司屋だと玉子とかっぱ巻きがお気に入りらしい。本当に可愛い娘だ。
遥香はサーモンがお気に入りだ。わさびは一応入れるが、無しでも食べることがある。まあ、魚よりお肉の方が好きな親子なのでそこまでお寿司屋には行かないけどね。
「きめた!」
そんなことを話していると、千鶴も決まったようだ。リンゴのソフトクリームを頼んでいた。俺と遥香は千鶴が他に迷っていた普通のソフトクリームと、葡萄のソフトクリームをそれぞれ頼んで食べる。
夏という時期、アイスはとても美味しいが、やっぱり適量でないとね。
「はい、千鶴。あーん」
「あーん・・・おいしい。ありがとうぱぱ」
「ちーちゃん、私のも少し食べていいぞ」
「うん」
そうは言いつつも、少し娘に分ける程度なら大丈夫だよね?無意識に餌付けしてしまうのは可愛い娘への本能なので仕方ない。




