594 6歳の誕生日
家族での
「せーの」
「「千鶴 (ちーちゃん)、誕生日おめでとう!」」
家に帰ってから、仕込んでおいた食材で大量に千鶴の好物を作る。ケーキも手作りで今年は更に気合いをいれてみた。そうして遥香が戻ってから2人で千鶴の誕生日を祝うと嬉しそうに千鶴は微笑んだ。
「ぱぱ、まま、ありがとう」
「昼間はすまなかったな」
「ううん、ぱぱとれなちゃんたちにたくさんおめでとうっていわれたからだいじょうぶ」
「そうか、良かったな」
なんだろうね、やっぱり親子の触れ合いってホッコリする。俺が千鶴や遥香を直接愛でるのも楽しいけど、こうやって2人が仲良く話す姿は華があっていいね。
「ほい、ちーちゃん。プレゼントだぞ」
「わぁ・・・!ありがとうまま」
遥香が今年千鶴に贈ったのは、シルベリアファミリーのセット。最近千鶴が友達の家に行った時に気になっていたという情報を俺が入手して渡したからだろう。嬉しそうに開封する千鶴を微笑ましく思いつつ俺もプレゼントを渡すことにした。
「千鶴、俺からも。6歳のお誕生日おめでとう」
「ありがとう、ぱぱ。これは・・・わぁ!くまさんだぁ!」
俺からはベタだけど、大きなクマのぬいぐるみだをプレゼントした。千鶴はカワウソが好きなんだけど、カワウソのぬいぐるみはあんまり多くないし、大きいのも少なくて無難に手触り、肌触りのいいクマのぬいぐるみに落ち着いたのだ。
しばらくはなさそうだが、1人で寝たいと言い出した時のためでもある。これを抱いて寝れば多少は寂しくないかもしれないしね。しかし、去年のエプロンといい、今年のクマといい俺はプレゼントのセンスがないのかもしれないと時々思ってしまう。
まあ、本人が喜んでるから良しとするべきかな?
「ぱぱ、おりょうりたべていいの?」
「うん、デザートもだけど千鶴の好きな物揃えたから食べられるだけ食べていいよ」
「わぁい!ぱぱだいすき!」
嬉しそうに抱きついてくる千鶴。遥香は誕生日だから嫉妬は抑えてるが、まあ後でちゃんとフォローするので大丈夫だろう。可愛い嫁だなぁ。娘も可愛いけど。
そうして千鶴と過ごす2度目の誕生日は、去年よりももっと楽しかった気がする。距離感1つでこんなに違うのなら、今年の遥香の誕生日ももっと楽しいだろう。いや、その頃にはお腹の子も生まれて更に賑やかかな?
予定日的には遥香の誕生日前だし、少し落ち着くかどうかの頃にお祝いになるかもしれない。まあ、頑張った遥香を祝うこともしっかりと考えつつ、無事にお腹の子が生まれるように今は千鶴のお祝いをしないとね。




