593 連続でのお祝い
(๑´ω`ノノ゛✧
「今日は、ありがとうございました」
ぺこりと大人びて挨拶をする千鶴。家族や友人以外の前だと、こうしてたまに大人びた態度も出来るようになってきて、少し嬉しいような寂しいような気もするが、俺と遥香からしたら可愛い娘なのでまあ、大丈夫だろう。
「ふふ、気にしないでいいわよ。むしろ、いつも娘と仲良くしてくれてありがとうね」
「ウチのおかしな娘との仲良くしてくれてありがとう。娘が馬鹿なことしたら言って頂戴ね」
香奈ちゃんママは意外と娘に容赦なかった。まあ、そういう親子もいるだろう。そんな感じで大人に挨拶をしてから友達とも少し話して2人で帰路につく。
「千鶴、楽しかった?」
「うん!」
「なら良かった。でも、家族でのお祝いはこれからだからね。パパもママも全力で千鶴の誕生日お祝いするからね」
「たのしみ〜」
嬉しそうに微笑む千鶴。1日に2度も誕生日を祝われて疲れるかもと少し心配していたが、大丈夫そうで何よりだ。今年からは黒羽家にもお盆に訪れることになってるし、その時に千鶴のお祝いをまたされるだろうし、巽家でも曾孫のためにウチの祖父が張り切る可能性大なので、苦労しそうだ。
「ぱぱ、らいねんは、ちーもさくらのたんじょうびおいわいできる?」
「うん、出来ると思うよ」
「じゃあね、ぱぱとままと、さくらとれなちゃんと、かなちゃんのぶんがんばる」
ふんすっ!とやる気を出す千鶴。この子の場合、やっぱりお小遣いあげ始めたら他人のためにだけ使いそうだなぁと思ってしまう。悪いことではないけど、少しは自分のためにも使えるようになるといいけど、そこはおいおいかな。
こういう優しいところは、きっと母親に似たのだろう。そう考えるとウチの嫁と娘はやっぱり天使なのかもしれない。ぽんぽんと優しく頭を撫でると気持ちよさそうに顔を緩める千鶴。
(この子が来年で小学生になるのか・・・早いものだ)
俺も早く歳を取りたいものだ。まだまだ若造感が拭えないので、大人っぽくなりたいものだが、童顔過ぎてなかなか理想には遠い。そんな俺のことが好きだと遥香は笑っていたが、遥香と釣り合うような容姿も理想の1つではあるのでこればっかりはなんとかしたいものだ。
髭でも生えれば・・・でも、全く生える気配がないので、困りものだ。吉崎ですら胸毛とか髭も普通に生えるらしいのに俺には生えないどころか、無駄毛が出る気配すらない。そういえば、父さんも1度も髭を剃ってる姿をみたことないけど・・・遺伝なのだろうか?
あまり考えても仕方ないので、俺は千鶴を可愛がることに専念することにした。やっぱり娘は可愛いものだ。




