579.5 お風呂でお話
「ふぅ・・・気持ちいいなぁ」
「そ、そうですね」
男同士で色々と話している間、お風呂にいた女性陣の1人である水瀬は遥香の方を見て改めて驚いていた。妊娠している上に子持ちなのに肌が綺麗で、胸も水瀬よりも大きい。あまり普段気にしないことでも、こうして改めて見る発見は大きかった。
水瀬とて、そこまで小さくはない。が、遥香の豊満な胸を見ると少し自信が無くなってくるのが本音ではあった。
「どうかしたか?」
「い、いえ・・・あの、良かったんですか?巽くんと入らなくて」
「んー、まあな。水瀬は私とちーちゃんとで良かったのか?中条と入っても良かったんだぞ」
「そ、それは・・・その・・・」
1度だけ一緒にお風呂に入ったことはあるが、それでもまだ恥ずかしい気持ちの方が強いのだ。
「まあ、こういうのは慣れだしな」
「先生はいつも巽くんと入ってるんですよね?」
「まあな。結婚してからはほとんど毎日だな。妊娠してからは更に細かく構ってくるようになったな」
その口調とは裏腹に嬉しいのは明白だった。
「巽くん優しいですね」
「過保護なくらいにな。その優しさが私からしたら愛されてるって伝わってきて嬉しいが」
健斗のことを語る遥香の横顔はいつもより柔らかく思えて、自分も雅人のことを語ってる時はこうなのかもしれないと思う水瀬だった。
「中条とは少し進んだみたいだな」
「・・・はい。巽くんと先生のお陰です」
「私は何もしてないけどな」
「いえ、お話聞いて貰いましたから」
「ま、健斗も気にしてたからな。なんだかんだで一番の親友には幸せになって貰いたいのかもな」
遥香としても、健斗が一番気にかけてる友人であり、気兼ねなく接してるのが雅人だとは思っている。斉藤や吉崎も友人だろうが、幼い頃からの付き合いという点においては雅人に軍配が上がるだろう。
「あの、先生」
「ん?なんだ?」
「今回付き合って貰ってありがとうございました」
「いや、私も楽しかったしな。それに、健斗も私にばかり構わないで息抜きになっただろ」
「そうですかね?巽くんは好きで先生と千鶴ちゃんにベッタリしてるんだと思いますよ」
その水瀬の言葉に遥香は少し驚いてからくすりと笑った。
「言うようになったな」
「巽くんは師匠ですから。色々お話する機会もありますしそう感じるんですよ」
そんな話をしている横でアヒルの玩具をつついて遊んでいる千鶴も2人が微笑む要因の一つではあったのだった。そんな感じで女湯ではのんびりした時間が流れているのだった。




