568 アスレチック
遊具
朝食を終えてから、俺と千鶴は少し出かけていた。
昨日、探索したのとは反対側の森を抜けて少し歩くと、色んな子供向けのアスレチックがある広場に着いた。一応確認したけど、千鶴が遊んでも危なくはなさそうなので、楽しそうにそちらに向かう千鶴を微笑ましく思っていると、何故か着いてきた雅人が言った。
「あれだと一緒には遊べないか」
「まあ、仕方ないよ」
子供向けなので、どうしても大人の重量に耐えきれるとは思えなかった。千鶴が怪我しないで楽しめるならよしとしないと。
「というか、お前さんはこっちでいいの?」
「女同士色々話すことあるだろうしな。それに、少しは外に出ないとな」
確かに、遥香と水瀬さん随分と仲良くなったみたいだし、それがいいか。どうせ午後はゆっくりできるだろうし。
「しかし、子供って元気だよな」
「千鶴はあれでも大人しい方だよ」
「そうだろうな。母親よりもお前に似てるようにも思えるし」
「そうか?」
「育ての親がいいんだろ。そのうち家事とか料理覚えたらガチでお前になりそうだし」
まあ、表面上はその可能性も無くはないが・・・根っこの少しは遥香の要素が強そうだとは思うんだ。特に、頑張り過ぎちゃう所とか、1人で抱え込むところとか、後は・・・可愛いところとか?
「まあ、何にしても健やかに育ってくれればいいよ」
「新しい家族もいるしな。そういや、お前ペット飼ってたよな?」
「まあね。正確には遥香と千鶴のだけど」
「置いてきて大丈夫なのか?」
「心強い留守番がいるからね」
千鶴のハムスターのぷにゃと、子猫のユキのお出かけ中の世話をどうするかに関しての問題は結構速攻で解決していた。瑠美さんが留守中の世話を申し出てくれたのだ。
『子猫とハムスター大好きだから任せて!むしろ持って帰っていいかな?』
めちゃくちゃノリノリで、この辺は血筋を感じさせたが、頼りになる助っ人なので安心して任せてきた。向こうも色々ありそうなものだが、颯太さんが意外と仕事大好き人間で働き詰めだから、暇なのだそうだ。
うん、きちんと帰ったらお礼をしないとね。
「子育てにペットの世話、更に妊娠中の奥さんの世話とかよくやるよ本当に」
「めちゃくちゃ楽しいけど?」
「俺なら多分無理すぎてダメだろうな」
「まあ、子育ては水瀬さんと2人で頑張ればいいんじゃない?」
「その前にまだ結婚してないがな」
「なら、早く結婚出来るように祈ってるよ」
こちらに手を振る千鶴に笑顔で応えつつそんなことを話すのだった。




