567 2日目朝ごはん
朝食
「ん・・・俺が最後か?」
「当たり前でしょ?ほら、席に座りなよ」
まだ寝ぼけているのか最後にやってきた雅人は眠そうにしながら水瀬さんの隣に座った。ご飯と味噌汁をよそってから、出すとゆっくりと味噌汁から手をつけ始める雅人。
「ふう・・・相変わらず美味いな」
「相変わらず朝弱いね」
「仕方ないだろ、昨夜は遅かったんだよ」
その一言で隣の水瀬さんが若干恥ずかしそうにするが、触れない方がいいのだろう。
「ぱぱ」
「ん?どうしたの?」
「あのね・・・」
チラリと雅人の皿にある卵焼きを見る千鶴。なるほどね。
「食べたいなら今から新しいの作るよ。甘いのがいい?」
「うん!」
「遥香はどうします?」
「うーん・・・少し欲しいな」
「分かりました。すぐに用意しますね」
2人はパンなので卵焼きは用意してなかったので、新しく作ることにする。卵焼きって、最初は凄く難しく感じたけど、慣れてくるとなかなか楽しくてついつい、作っちゃうんだよね。
特に千鶴は甘い卵焼きが好きなので、欲しがるかもとは思って少し多めに卵用意しておいたが正解だったらしい。
「健斗、味噌汁お代わり」
「はいよ」
「あ、巽くん。私やろうか?」
「ん?ああ、そうだね。お願いしていい?」
「うん。任せて」
普段なら俺が1人で全てやってしまうのだが・・・雅人への配膳だし、それなら水瀬さんの方が雅人も嬉しいだろう。思った以上に水瀬さんは家庭的なので雅人的にはかなりいい人を彼女にしたものだ。なんでも出来るけどやる気がない雅人には水瀬さんはピッタリなのだろうしね。
「ほい、千鶴」
「わぁーい!いただきま〜す!」
「遥香もどうぞ」
「ああ、すまんな」
美味しそうに卵焼きを食べる2人を微笑ましく見ていると、くすりと水瀬さんが笑って言った。
「巽くんって、本当に2人に優しいよね」
「そう?まあ、可愛い妻と娘だしね」
「子供かぁ・・・」
「そのうち雅人にねだるといいよ」
「いや、それを本人の前で言うなよ」
とはいえ、時間の問題のような気もする。そう遠くないうちに2人が結婚して子供が出来る・・・うん、容易に想像出来てしまう。まあ、その頃にはウチも3人目が出来る可能性もなくはないけど・・・それは、遥香が可愛いのがいけないのだ。
あまりにも可愛い嫁なので愛でてしまって結果、念願の子供が出来るのはある意味正しいことだろう。千鶴が大きくなるまでに何人の弟か妹ができるのやら。まあ、子供は巡り合わせだし気長に待つのがいいかな。まずはお腹の子が無事に生まれてきますように。




