562 お昼寝
お昼寝
「すぅ・・・すぅ・・・」
おやつを食べたら、眠くなったようで俺の膝枕で寝てしまった千鶴。遥香はそれに若干妬いていたので、隣に座ってうつかることを提案したら素直にのってきて今はすやすや寝ていた。
「モテモテだな」
「雅人には負けるよ」
「そういえば、昔もお前薫が小さい頃はそうやって膝枕で昼寝させてたよな」
「ん?まあね」
「よく、ずっとそうして居られるよな」
雅人的には膝枕でずっとは苦痛なのだろう。水瀬さん相手に頑張って欲しいが・・・
「こうして、寝顔を眺めていると結構楽しいよ?雅人も今度水瀬さんにやってあげなよ」
「善処する」
顔を赤くして照れる水瀬さんから視線を反らす雅人。本当に好きなんだねぇ・・・親友がラブコメしてて微笑ましいものだ。
「そ、そういえば・・・巽くん、外はどうだったの?」
「んー、ある程度整備されてて安全かな?俺と千鶴が出かける間遥香とは何話してたの?」
「巽くんの昔のこととかかな?とはいっても、私も先生もあんまり知らないし、中条くんに少しだけしか聞いてないけど」
何を話したのか気になるが・・・まあ、雅人なら変なことは言ってないだろう。
「まあ、昔から変な奴だって話しただけだよ」
前言撤回。
「割と普通じゃないか?」
「いや、昔からお前女子力と主婦力が高すぎだったから。家庭科の調理実習とか、被服の時間にお前と同じグループになりたい奴多かったしな」
「その割には雅人と同じ班の確率高かったけど・・・」
修学旅行とかも同じ班だし、クラスもずっと一緒。思えばかなりの腐れ縁だよな。
「ふふふ、本当に仲良しなんだね」
「そう見える?」
「だって、中条くん、巽くんのこと話す時すごく楽しそうなんだもん」
「大丈夫だよ。今はむしろ水瀬さんのこと話す時が雅人1番楽しそうだから」
「そ、そうかな?」
彼女的には少し嫉妬してそうなので思わずそんなことを言うと照れる水瀬さん。というか、やっぱりウブだなぁ・・・雅人も多分顔みたら抱きつきたくなるからセーブしてるのだろう。いや、あくまで俺の勘だけど。
雅人が普段どんな風に恋人とコミュニケーション取ってるのか知らないけど、俺だったら多分そんな感じだろう。そっと、千鶴の頭を撫でてから遥香の方も撫でる。そんな俺を見て苦笑する雅人と微笑ましいと思ってそうな水瀬さんに見守られながら俺は2人を愛でるのだった。意外と俺はそういう意味での羞恥心は少ないのかもしれない。好きな人を愛でるのに恥ずかしいとか感じたことないし。




