545 進展
結婚式が終わたからと言って、そこがゴールだったわけでもなく、あっという間に7月に入った。招待した人達へのお礼もきちんとして、遥香のウェディングドレス姿の写真も無事入手出来た。
ただ、当分は着れないかもしれないけど・・・
「お、若干動いたか?」
遥香も妊娠5ヶ月くらい。少しづつお腹も大きくなってきたが、最近は赤ちゃんが居るのが分かりやすくなってきたそうだ。なので、俺の毎日の行動にも少しづつ変化は出てきた。
朝、起きてきた遥香とお腹の子におはようと挨拶をして、出かける時も赤ちゃんにも行ってらっしゃいをする。帰ってきたら2人にお帰りを言い、寝る時はおやすみをお腹の子にも言う。
こうして声を掛けるのは悪くないとお医者さんも言っていたので、千鶴と2人でお腹の子に構うようになった。もちろん、お腹の子だけじゃなくて、2人の相手も忘れるわけない。
「さくらー、おねえちゃんですよー」
嬉しそうに声をかける千鶴が本当に可愛くて、ついつい構ってしまう。最近は大人っぽく、お姉さんぽく喋れるように練習してるみたいだけど、俺の前では甘えてくるので本当可愛い。
その千鶴なのだが・・・習い事の方がかなり成果を出し始めてるそうだ。水泳もピアノも先生から絶賛される程に飲み込みが早いそうだ。まあ、母親を見ればそうなる可能性は高かったが・・・今からなら余裕でプロも目指せるかもしれないと言われたが、千鶴がそこまで乗り気じゃなさそうなのでそれはやんわりと断っておいた。
千鶴には進みたい道を自分で選ばせたいからだ。
「んじゃ、行ってくるな」
「行ってらっしゃい。お気をつけて」
「心配性だな」
「当たり前です。大切な時期ですから」
苦笑する遥香だが、過保護だろうと出掛ける時は必ずそう声をかける。まあ、あまり周りが心配して本人を不安にさせるのは良くないので、弁えてはいるが・・・
「そうだ、今日は瑠美と会ってくるから帰りが少し遅くなるかもしれない」
「夕飯はどうします?」
「軽くでいいさ」
「分かりました」
それから、気分転換も兼ねてか、瑠美さんと水瀬さんとたまに帰りに会うことが増えた。長時間ではないし、2人とも家まで送ってきてくれるから心配はしてないけど・・・そうなると、千鶴と2人きりの時間も増えるわけで、遥香なりの配慮もあるのかな?
逆のパターンで、千鶴を連れ出してくれる時もあるし、レナちゃんとは前より仲良くなったらしくて、休日は遊ぶことも増えた。そういう時は、俺かレナちゃんママのどちらかが付き添うが、交代なので家で遥香と2人きりという時間も増えた。
そんな訳で、本日も平和です。




