544 思わぬサプライズ
ちーちゃん
「・・・健斗」
無事に家に辿り着いて、千鶴をベッドに寝かせていると、何やら遥香から呼ばれる。そちらを向くと何故か机の上を見て驚いてる遥香がおり、俺もそちらに向かう。
机の上には出掛ける前には見掛けなかった絵が置いてあった。俺と遥香と千鶴の3人の絵。そして、こんな可愛い絵をかける人物を俺は1人しか知らなかった。
「千鶴ですかね」
「かもな、出掛ける前だろうな。お前は気づいてたか?」
「いえ、全く」
戸締りの確認をした時には特に気づかなかったが・・・思わぬサプライズに嬉しくなって思わず笑みを浮かべてしまう。
「お前が用意した結婚式でのサプライズもなかなかだったが・・・血が繋がってなくても、お前とちーちゃんは案外似た者親子なのかもな。いや、ここ最近でお前に似てきたのかもしれないな」
「母親似で可愛いところも多いですけどね」
「私を可愛いなんて言うのはこの世でお前くらいだろうな」
実際、甘えてくる時は物凄く可愛いのだ。ギャップ萌えとは違うのかもしれないけど、甘やかした時の反応が似てて親子なのがよく分かるものだ。
「それに、血の繋がりってあまり俺には関係ないですし」
「そうなのか?」
「血の繋がりなんて無くても、俺は千鶴を本当の娘だと1年以上前から思ってましたし」
「まあ、最初から父親目指してたしな」
「あの頃とは段違いの想いですよ」
主夫を目指していた時とは圧倒的に違う気持ち。だから、俺はこの子の父親になったんだしね。
「一緒に飾っときますね」
今日雅人に貰った3人での家族写真に、水瀬さんから貰った写真立て。それと、千鶴の描いた絵を大切に飾る。
「桜が生まれたら撮り直さないとな」
「別で飾るのもありだと思いますよ」
「それもそうだな」
思えばこんな風に家族写真を飾るなんて、俺はもちろん遥香も無かっただろうしね。
「後は、水橋さんが撮ってたウェディング写真にも期待しますか」
別で撮ってあるが、水橋さんも撮ってたはずなので後で交渉しないとね。
「お前とちーちゃんのだけで良くないか?」
「何を言ってるんですか。遥香のウェディングドレス姿がないとダメですよ」
「なんか恥ずかしいし・・・」
照れる遥香は大変可愛らしいが、これは譲れない。結婚式の主役である遥香を抜かすわけない。千鶴の可愛らしいドレスと遥香の綺麗なウェディングドレス。それにおまけで俺が入るのだから。むしろ本来俺が要らないのだが・・・まあ、折角の結婚式の写真だし3人で写ってる方がいいだろうということだ。
そんな感じで俺達は千鶴のサプライズに驚くのだった。
老後編まで個人的にはやりたいので、もうそろそろ時期、季節のリンクが終わって、少し時間が飛び飛びになるかもしれません……更新はなるべく毎日更新を続けていきたいとは思いますので、御容赦頂けると幸いですm(_ _)m




