532 結婚式前日
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「ついに明日か・・・」
千鶴ちゃんを寝かしつけてから、2人でゆっくりしていると、少し緊張してるように遥香さんがそう呟いた。
「緊張してますか?」
「当たり前だろ?初めての結婚式だし・・・何よりずっと憧れていたからな」
「俺もですよ」
普通にしてても、やっぱり結婚式は特別だ。明日のために色々頑張ってきたし、婚姻届はとっくの昔に出したのに結婚前の卒業式前の日のように緊張していた。
「結局、サプライズのプレゼントは用意したのか?」
「全部OKですよ」
「そうか。そういえば、水瀬も楽しみにしてるってメッセージが来たな」
「随分と仲良くなりましたね」
元教え子とはいえ、そこまで親密になるとは・・・流石遥香さん。
「まあな。でも、お前の親友の彼女だし、そこそこ長い付き合いになりそうだと思ってな」
「まあ、否定はしませんけど」
「しっかし、まさか結婚式前に子供が出来るとはな」
お腹をさすりながらそんなことを言う遥香さん。まあ、俺もびっくりしたけどね。
「夜は頑張りましたからね」
「最近してないけど・・・他で発散してないだろうな?」
「浮気する気は微塵もないですよ」
「エロ本でも浮気とみなす」
「持ってませんから」
というか、遥香さん以外にそんな感情抱くことは多分ない。いや、絶対ないな。
「ちーちゃんも楽しみにしてくれてたな」
「ええ」
今日も楽しそうに結婚式のことを聞いてくれていた。娘がノリノリな親の結婚式ってなかなか無いと思うけど・・・まあ、俺たちらしいのかもしれない。
「夏休み辺りで新婚旅行行きたいな」
「体は大丈夫ですか?」
「数日なら大丈夫だろ。海外とかに行く気はないし」
「無理はしないでくださいね」
そんな風に話していると、俺の肩に頭を預けてくる遥香さん。
「なぁ・・・こんなに幸せでいいのかな?」
「いいんですよ。俺が許可します」
「何様だよ」
「旦那様ですよ」
くすりと笑い合う。
「そうだな、旦那様」
「ええ、奥様」
「奥様は似合わないな」
「俺の方も旦那様って柄じゃないですね」
「お前の場合は奥様の方が似合うからな」
「それは違うと否定します」
そんな風に楽しく話してから3人でゆっくりと眠る。明日は待ちに待った結婚式。
母さん、お祖母ちゃん、見ててくれるかな?明日は遥香さんと千鶴ちゃんの最高の晴れ姿を見せるから。可愛い嫁と娘を自慢するから・・・ちゃんと見ててください。
婚姻届を出して夫婦になったのをお披露目する感覚だけど、また明日は更に2人と距離を縮めるから。その覚悟もしないとね。




