530 お義母さん大盛り上がり
母親ですもの
「ただいまー」
「遥香ちゃん!おかえり〜」
玄関先で俺より早くスタンバイしてたお義母さんが遥香さんを出迎えた。
「・・・いや、何故いるんだよ」
「ムフフ、来ちゃった♪」
「イラッとするからやめろ」
帰ってきて早々に疲れたような表情を浮かべる遥香さん。連絡しとけば良かったかなぁ・・・
「遥香さん、おかえりなさい」
「おう。んで、いつからいるんだ?」
「えっと、出掛けて少ししたら来ました」
「そうか、悪いな・・・って、なんだよ?」
じーっと遥香さんを見つめるお義母さん。しばらくしてから目を輝かせてお義母さんは何故か俺の方に来て興奮気味に言った。
「けんちゃん!やったのね!出来たのね!」
「えっと・・・はい」
「何が出来たんだ?」
1人だけ首を傾げるお義父さんにお義母さんは嬉しそうに言った。
「孫よ!」
「え?出来たの?」
「えっと・・・はい」
「そうか・・・おめでとう」
普通に祝ってくれるお義父さん。うん、お義父さんはね。
「ムフフ、遥香ちゃんってば、けんちゃんと夜頑張ったのねぇ〜」
「ニヤニヤするなっての」
「でも、言ってくれたら良かったのに〜」
「こうなるから言いたくなかったんだよ・・・」
まあ、慣れててもお義母さんのこのノリは遥香さんにはキツイかもしれないね。愛する嫁のために生贄になりに行こうかと思っていると、そんなことするまでもなく、お義母さんが近づいてきて聞いてきた。
「けんちゃん、けんちゃん。何回戦までしたの?」
「あの・・・娘の情事知って楽しいんですか?」
「楽しい!」
断言された。
「教えてくれないの?」
「当たり前です」
「ぶー」
というか、覚えてないが妥当かもしれない・・・遥香さん気絶させる回数は減ったと思うけど、それでも大抵遥香さんのダウンで終わることが多いから。
「ちなみにウチは2回戦までよ〜」
「いや、聞いてないから。ていうか、聞きたくない」
ため息をつく遥香さん。まあ、親の情事なんて知りたくないよね。俺も義理とはいえ両親の情事を聞くのはねぇ・・・
「遥香ちゃん、遥香ちゃん、双子よろしくねぇ」
「性別より難易度高くないか?」
「あ、でも最初は女の子がいいかしら?でも、女の子だとけんちゃんが頑固な父親になって娘を嫁に出さなそうねぇ」
楽しそうに色々と遥香さんに注文するお義母さん。本当に帰ってきて早々にこれは申し訳ない。昼間話しておくべきだったか・・・いや、でも話してても同じだったかもしれない。今のお義母さんのテンション的に多分そう。
そんな感じで徐々に身内にはバレるのだった。




