529 やっぱり孫は可愛い
きゃわわ
「おばあちゃん、おじいちゃん、こんにちは」
ぺこりと可愛らしくお辞儀をする千鶴ちゃん。そんな千鶴ちゃんが心底愛しいみたいにお義母さんは千鶴ちゃんに抱きついて言った。
「う〜ん、やっぱり孫娘って可愛いわねぇ。ちーちゃん久しぶり〜」
「ひさしぶり、おばあちゃん」
「お父さんとは仲良くしてるかしらぁ?」
「うん!ぱぱだいすきだよ」
本当にうちの娘が可愛すぎる件について。まあ、こうして好意をストレートに伝えてくれるのは嬉しいよね。
「あ、そうそう、さっきケーキ買ってきたの。食べる?」
「うん!」
嬉しそうに手を洗いに行く千鶴ちゃん。
「けんちゃん、お駄賃いくらまであげていいかしら?」
「孫が可愛いのは分かりますが、ある程度で大丈夫ですよ。あげるなとは言いませんが」
「ところで、ちーちゃんにも手伝って貰うのよね?」
「ええ、家族ですから」
突然話が変わったけど、結婚式のことだろう。
「連れ子も一緒の結婚式って、私初めてだわぁ」
「まあ、でしょうね」
とはいえ、一つだけ訂正しないと。
「連れ子というか、俺と千鶴ちゃんは本当の家族ですよ。形はそうでも、俺は千鶴ちゃんの本当の父親のつもりですから」
「ふふ、本当にけんちゃんはちーちゃんのこと好きね。遥香ちゃんヤキモチ妬くんじゃないかしら?」
「その辺上手くコントロールするのも俺の仕事です」
「あらそう、そういえば次の孫はまだかしら?」
なんかまた強請られてるけど・・・まあ、遥香さん帰ってきたら多分バレるか。
「そのうち出来ますよ」
「あ、そうそう、ベッドね安物だとすぐに壊れるから気をつけてね」
「このタイミングでそのアドバイスはどうなんだ?」
お義父さんの意見に賛成してしまう。そういえば、この2人もなかなかお盛んだと遥香さん経由で聞いたなぁ・・・まあ、夫婦仲いいのはいいことだし、俺も遥香さんとずっとラブラブでいたいものだ。
目指せ、老夫婦が仲良く手を繋いで歩く図。ああいう微笑ましい仲でずっといたいものだ。まあ、その頃には俺も祖父とかになってそうだけど・・・曾孫くらいの顔はみたいものだ。
どうせなら、カッコよく老けたい。渋い感じに。
まあ、髭とかも生えない俺がなれるわけなさそうだけど・・・スネ毛だってないもの。皆、剃るのが大変って話してるのを疑問でしか反応できないのはなかなか辛い。父親になったし、俺も髭伸ばそうかと思ったけど、そもそも生えてないものを伸ばすのは無理だしね。
そんな感じで若干へこみつつも千鶴ちゃんがお土産のケーキ食べるのを微笑ましく見守るのだった。




