527 お義母さん襲来
襲来
「やっほ〜、けんちゃん、久しぶりね〜」
更に翌日、連日の来客の多さに若干困惑してしまうが・・・まあ、結婚式間近だし仕方ないと思い持て成すために玄関を開けるとお義母さんがいつもの調子でそこにいた。後ろには苦笑気味のお義父さんもいたので、相変わらずだなぁと思いながら挨拶をする。
「お久しぶりです。来るなら連絡くれても良かったんですが・・・」
「ふふ、サプライズは必要でしょ?」
「すまないね、健斗くん。忙しかったかな?」
「いえ、今週はなるべくスケジュールに余裕を持たせていたので大丈夫ですよ」
ある程度準備は終わってても、何かあるといけないから結婚式のある今週はなるべくスケジュールを開けていたのだ。まあ、こんなに来客祭りになるとは想定外だったけど。
「あら?可愛いハムちゃんね。それに・・・まあまあ、可愛い猫ちゃん」
千鶴ちゃんのハムスターのぷにゃと、ウチの猫のユキを見つけて早速愛でるお義母さんは流石だと思いながらお茶を用意する。
「今日は泊まってかれるんですか?」
「ああ、すまないね」
「いえいえ、家族なんですから。あんまり気にしないで下さい」
「いや、そうじゃなくてね・・・」
何やら歯切れの悪いお義父さん。
「あ、そうそう。けんちゃんはこの後予定あるかしら?」
ユキを愛でながらそんなことを聞いてくるお義母さん。なんかデジャブがあるけど・・・気のせいか?
「いえ、千鶴ちゃんを迎えに行くまでは特には」
「じゃあ、デート連れてって欲しいなぁ〜」
「デートは無理です」
「あら?そうなの?」
「はい、遥香さんがヤキモチ妬くので。なので、デートはお義父さんとしていただいて俺はナビしか出来ませんよ」
「じゃあ、それで〜」
なんとも軽いが、なるほど。お義父さんが謝ったのはこれのことか。まあ、夫婦だし妻の言いそうなことは容易に把握出来るよな。俺はまだまだ遥香さんの夫としては半人前でも、やっぱりもっと深く遥香さんのこと理解したいし、そのためにも家族としての付き合いでも2人と話すのは俺の為になるか。
「分かりました。お付き合いしますよ」
「よろしくねぇ。ふふ、息子っていないからやっぱり義理でも嬉しいわねぇ」
「颯太さんも義息子では?」
「娘みたいな義息子はけんちゃんだけだもの〜」
まあ、娘2人とも家庭スキルが片方は壊滅、もう片方は普通とくればそうなのだろうが・・・娘みたいな息子扱いってどうなのよ?父親にも娘扱いされてるし、もう少し普通に息子扱いしてくれる人はいないのだろうかと少しため息をつきたくなるのだった。




