524 初見でバレる
バレ
「あら?あらあら!」
遥香さんが帰ってきてからの父さんの最初の反応がこれだった。物凄く嬉しそうに俺の肩を叩いて言った。
「出来たのね!おめでとう!嬉しいわぁ」
「ありがとう・・・というか、よく気づいたね」
「お酒ダメとか言ってたからもしかしてって思ったけど・・・本当に良かったわぁ」
俺にハイテンションで絡んでから、遥香さんの方にも嬉しそうに言った。
「あらあらまあまあ、本当におめでとう。男の子かしら?女の子かしら?楽しみだわ」
「ありがとうございます。お義父さん」
「名前はもう決めたのかしら?」
「一応は・・・両方あるんですけど、なんとなくこの子は女の子な気がして桜ってことになってます」
「そういう勘って結構当たるからねぇ、じゃあ、きっと女の子ね」
にしても、本当に嬉しそうだ。これ、お義母さんとかにもバレたら似たようなテンションになるのだろうか・・・お義父さんはまだ大丈夫そうかな?瑠美さんは・・・予想つかないな。
「孫が増えるのは本当に楽しみだけど・・・結婚式は大丈夫なの?」
「悪阻も一応落ち着いたので」
「あれは辛そうよねぇ、大丈夫だったの?」
「今回は健斗がいたので。ずっと側で色々してくれました」
そう言われるとなんとなく照れくさいけど・・・
「俺は遥香さんが少しでも楽になれればと思ってしてただけで・・・」
「ふふ、本当に仲良しね。まあ、何か必要なことがあったら遠慮なく言ってね」
そう言ってから今度は千鶴ちゃんの方に向かう父さん。孫が出来ると皆こんなテンションになるのだろうか?まあ、孫って可愛いものね。
「お義父さん、嬉しそうだな」
「ええ、千鶴ちゃんに次いで2人目ですからね」
「まあ、孫は可愛いんだろうな。それで?お義父さん結婚式まで休みなんだって?」
「ええ、でも泊まるのは今日だけらしいです。何か用事があるとかで」
「そうか・・・まあ、でもここまで喜んで貰えると嬉しいものだな」
そっか、前回は和也さんか・・・うん。
「遥香さん。この子も千鶴ちゃんと同じで遥香さんに似て可愛くなりますね」
「それはどうかな。お前に似て可愛いのかもしれないし」
「俺は別に可愛いカテゴリーじゃないですし」
「なら、そういう事にしておこう」
そんな感じであっさりと父さんには妊娠がバレました。というか、そんなに1発でわかるものかな?まあ、確かになんとなくならわかる気はするけど・・・やはり経験者って違うものなのかも。
結婚式前のこのタイミングなら別に不都合もないし、嬉しそうだしまあいいか。




