519 チョコの副作用
翌朝
「うーん・・・これは一体・・・」
目が覚めるといつものように2人が抱きついてきていたのだが・・・記憶が少し飛んでる気がする。
確か昨日、2人が出掛けてる間にウイスキーボンボンを消費しようとして、それで・・・あれ?そこから記憶がない。この感じ・・・前に雅人の家で食べた時と全く同じなような・・・単純に考えれば酔ったのかな?
仕方ないのでなんとか抜け出して台所に向かう。夕飯に使ったと思われる食器が流しに置いてあったので多分2人とも夕飯は食べたのだろう。
「やらかした・・・もしかして俺酒弱いのかなぁ・・・」
でも、吉崎から渡されたウイスキーボンボンは半分近く減っていた。多分全部食べて酔ったのだろう。仕方ないのでササッとシャワーを浴びてから、ゴミを片付けて朝食の準備をしつつ、残ってた食器を洗う。あまりシンクに物があるのが好きじゃないので、片付けるのが地味に楽しかったのは秘密で。
「ん・・・健斗、大丈夫か?」
そんな風にしていると、いつも通りの時間に起きてきて早々に俺の心配をしてくれる遥香さん。本当に優しいと思いつつ俺は聞いてみることにした。
「おはようございます。あの・・・昨日、俺もしかして酔って何かしましたか?もしくはそのまま寝たとか・・・」
「覚えてないのか?」
「えっと、実はウイスキーボンボンを食べてたところまでしか・・・」
「そうか」
何故か頬を赤く染める遥香さん。え?俺なんかやったの?
「昨日のお前は・・・なんというか、情熱的に私を求めてきたな」
「・・・まさか」
襲ってないよね?今の遥香さんにそんなふしだらなことしてないよね?冷や汗が出てくるが、遥香さんはくすりと笑って言った。
「ま、半分は冗談だ。とはいえ、いつもと違って甘えてきたりもしたから楽しかったがな」
「・・・ご迷惑かけたようですみません」
「いいって。でも、どうせならあのお前に襲われてみたいものだが・・・」
「その俺は俺じゃないと思うので」
「そうか?まあ、結局私とちーちゃんを甘やかしてから自分で布団に向かったから大して迷惑はかけてないからな」
まあ、どのみち俺はあんまり酒は飲まない方がいいかもしれないとあと二年後に訪れる成人という壁を前にして思うのだが・・・この日からたまに遥香さんがお土産でウイスキーボンボンを買ってくるようになったのは本当に何故だろう?
まあ、結局残ってるウイスキーボンボンもあまり迷惑かけないように片付けないと・・・昨日みたいに夕飯を作りっぱなしは良くないしね。




