511 お疲れちーちゃん
おかえり
「千鶴ちゃん、大丈夫?」
迎えに来てから、ずっと眠そうにしてる千鶴ちゃんにそう聞く。遠足で張り切ってきて疲れたのだろう。俺のお弁当も美味しかったと言ってくれたので作った甲斐はあった。結構早起きして色々手間をかけたけど・・・引かれてなかったようだし良かった。
「うん・・・だいじょうぶ・・・」
全然大丈夫そうじゃない千鶴ちゃん。まあ、やっぱり楽しいことは張り切るし仕方ないか。俺は立ち止まると千鶴ちゃんに背中を向けて言った。
「ほら、おんぶどう?」
「・・・おひめさまだっこがいい・・・」
「はいはい。じゃあ、少し休んでていいよ」
「うん・・・」
軽い体をお姫様抱っこする。遥香さんの嫉妬はまあ、後でちゃんとフォローするとして・・・一瞬で寝てしまう程疲れてたのは少し驚いた。まあ、きっとレナちゃんとかあとは・・・香奈ちゃんだっけ?その子達と楽しんで来たのだろう。
にしても、1年前に比べれば確かに成長はしてても、やっぱり軽いなぁ・・・女の子だというのを差し引いても、美少女体質ってこういうことなのだろう。そこそこ食べて運動もしてるとはいえ、全く太る気配がない。
海斗も食べても太らないから俺の知り合いはそういう人ばっかりなのだろう。遥香さんだって今はお酒飲んでないけど、前はあれだけ偏っていた食生活で全く太る気配が無かったらしいから本当に凄い。
「すぅ・・・すぅ・・・」
静かな寝息が聞こえてくる。本当に、この1年でそこそこ顔を広めててよかった。知らない人が見たら下手したら誘拐にも見えそうだからね。これでも親子なんです・・・自慢の娘なんですよと訴えなくていいのは良かった。真実でも言うべきタイミングは選びたいしね。
そういえば、今日は珍獣公園と動物園に行ったんだっけ?遥香さんの体調落ち着いたら3人で動物園行くのもいいかもしれない。確か珍獣公園の近くの動物園はあんまり種類が多くなかったはずだしね。
どうせなら、いっぱい居るところに連れてってあげたいものだ。
いや・・・違うか。お腹の中の桜を入れれば4人でになるか。桜のことも結婚式の時に知り合いには伝えることにしてるし、騒がしくなりそうだなぁ。特に祖父母系統は。でも、お義母さんとか勘づいてそうでもあるしそこが怖いところだ。
なんにしても・・・
「お疲れ様、千鶴ちゃん」
スヤスヤ眠る千鶴ちゃんにそう言ってから微笑む。本当にこうして楽しいことを色々体験して欲しいものだ。愛娘の未来に幸あれ。そして・・・今はゆっくり休めますように。




