504 スイミングスクール
初めての
『そうそう、上手上手。じゃあ、今度はゴーグルをして水の中を見てみようか』
そんな声が聞こえるような気がするけど・・・何しろそこそこ距離もあって窓ガラスがあるから正直多少は違うかもしれない。今日は千鶴ちゃんの初めての水泳教室だ。
千鶴ちゃん憧れの人は時間帯の関係もあって現在はいないけど・・・楽しそうに水に慣れようとしてる姿は見ててホッとする。
海斗が習い事始めた頃のことを少し思い出すなぁ。
剣道って、かなり迫力あるから最初は少し不安だったけど、男としてやっぱり竹刀と防具を着けての試合はカッコイイと素直に思うよね。
ちなみに、剣道初めて防具を着け初めてから海斗がやけに怪我して帰ってくることが多かったけど・・・やっぱりあの防具の薄さじゃ、痣が残ったりして怖いよねぇ。
まあ、そう考えると千鶴ちゃんの水泳という習い事は見てて少しは安心するものだ。溺れたりしたらとか色々心配して思うことが無いでもないけど・・・コーチの先生もちゃんといるし本当にやばければ止めてくれるだろう。
あ、ちなみに先生は女性だったりする。
着てるのは競泳水着かな?まあ、若くて可愛い先生だけど残念ながら俺がときめくことは無かった。結婚前からだけど、やっぱり遥香さん以外に興味がないんだろうね。
これが遥香さんが競泳水着だったら・・・想像するだけで色々ヤバくなりそうだ。
「ま、今年は海は無理そうだしなぁ・・・」
遥香さんの水着は来年に持ち越しかな。無理させる訳にもいかないし。行くとしても千鶴ちゃんを浜辺で遊ばせるくらいか。遥香さん1人を置いて2人で遊ぶのは俺も千鶴ちゃんも考えない選択肢だし自然とそうなりそうだね。
『お、千鶴ちゃん凄いね。じゃあ、バタ足やってみようか』
そんなことを考えてると、なんか色々進んでいたようだ。あれ?もうバタ足やってるの?普通こんなペース・・・でもないのか。他の子達はまだ顔を水につけてるところだし。
やっぱり千鶴ちゃんは色んな才能を秘めてるようでお父さん嬉しくなるが・・・自分の進みたいと思える場所に進めることを切に願うよね。
将来何になりたいのか、まだまだ考えるには早いかもしれないけど、俺としては娘の将来が幸福であることを願うだけだ。可愛い俺と遥香さんの娘。大切な愛娘。
「頑張れ、千鶴ちゃん」
小声でそう応援する。周りに他には人がいないからそう呟くけど・・・他の親御さんはやっぱり時間を有効活用してるのかな?俺もしたいところだけど・・・しばらくは、千鶴ちゃんの様子を見ていたいものだ。




