502 巽先生の旦那さん
\( •̀ω•́ )/
「遥香さん」
廊下でそう声をかけると、遥香さんはかなり驚いたようにこちらを見て近づいてきた。
「お、お前、どうしてここに・・・」
「お弁当忘れてたので。ついでに校長先生と軽く話して遥香さんの授業のスケジュールを聞いて届けに来ました」
そのやり取りに廊下にいた生徒はざわめく。俺のことを知ってる生徒もいればそうではない生徒もいるだろうしね。でも、確かなのは俺が遥香さんの旦那だと勘づきはじめてるってことかな?
「そうか・・・悪かったな」
「いえ、俺も手渡し忘れてたのでおあいこです」
「あ、あの・・・巽先生。その人は・・・」
そんな風に話してると勇気のある女生徒が遥香さんにそう聞いてきた。多分1年生かな?
「あー、私の旦那だ」
「初めまして。遥香の夫の健斗って言います」
その言葉にざわめく生徒たち。ふむ、悪い虫対策は必要無さそうだと思ってたけど・・・ダメ押しはしておくか。
「遥香さん」
俺は抱き寄せると、額に軽くキスをした。その行為に女子生徒達が色めき立つのを見て、驚く遥香さんに俺はくすりと笑って言った。
「忘れた埋め合わせです。続きは帰ってからじっくりしましょう」
「はぁ・・・こういう時は本当に大胆になるよな」
「嫌いじゃないですよね?」
「まあな、そういうお前も好きだよ」
そうして、俺はついでに職員室まで遥香さんに付き添う。次は担当教科の授業はないから、そのままお昼に入れそうなので何よりだ。
職員室には、入れ替わった先生以外に何人か俺が在籍してた頃に担当教科で教わってた人もいて、久しぶりに挨拶をしたけど、やっぱり俺だと勘づいていたようだ。もっと大きな反応があるかと思ったけど・・・そうでも無かったようだ。
新任の教師の人にも軽く挨拶はしたけど、遥香さんを狙ってそうな人は居なかったのでとりあえず一安心。今更ライバルとかいらないしね。寝取られ趣味はないので、邪魔するなら俺なりに徹底抗戦する構えはある。
まあ、でも基本的に遥香さんを信じてるからそこまで心配はしてない。
「巽くん、本当に大人っぽくなったねぇ」
知ってる先生からは皆そう言われた。そうかなぁと不思議にはなるけど、やっぱり子供が出来ると違ってくるものなのかもしれない。千鶴ちゃんと桜・・・2人でも十分だけど、どうせなら遥香さんに負担にならない程度には家族はいて欲しいかな。
まあ、桜が女の子だったら、そのうち男の子もいいかもしれない。女の子連続もいいけど、どうせなら両方お世話したいしね。
そんな感じで夫アピールをするのだった。




