母の日
思い出したように母の日回(`-ω-´)✧
5月10日、本日は所謂母の日だ。しかしながら俺は親不孝なことに祝うべき母を早くに亡くしている。なのでこの日は大抵母さんのいる天に届くように前は仏壇にお供えしてたのだが・・・今は簡易的な仏壇(アンティークみたいなやつで遺影付きのをこの前遥香さんの要望で父さんが持ってきた)にお供えして祝うことにしたのだ。
なんか遺影にカーネーションは違う気がするけど・・・親不孝な俺に出来る精一杯がこれなので仕方ない。
「お、お義母さんに花か?」
「はい、遥香さんのお陰でこうして近くで出来ます」
「まあ、お義母さんには近くで見てて欲しいからな。それにお義父さんにはまだ辛いんだろ?」
「・・・ですね」
きっと、まだ向き合うには時間がかかるのだろう。仕方ない。そればっかりは俺じゃどうしようもないものだから。海斗もそうだけど・・・俺って本当に近くにいて無力なんだと常々思う。そんなことを思っていると、ふと俺の手を握る遥香さん。
「お前はよくやってるさ」
「・・・心読まないでくださいよ」
「読まなくても分かるって。私がお前のことどれだけ好きか教えてやろうか?」
「・・・どうやってですか?」
そう聞くと遥香さんはスっと俺の唇を奪うと、そのまま舌を絡めてきた。何度やっても慣れないことだけど、俺もそれを受け入れるために舌を絡めてキスをする。そうしてしばらく味わってから、遥香さんはくすりと笑って言った。
「こうしてだ。言っとくが妊娠して無かったらベッドで教えてたぞ?」
「それは惜しいことをしました」
「なあに、機会はまだあるさ。もっとも、私が老いたらお前は抱いてくれないかもだけどな」
「遥香さんが嫌にならないならずっとでも抱きたいですよ」
「そうか。まあ、こうしてお義母さんに私達の仲を見せつければ少しは親孝行になるだろうさ」
親の前でイチャイチャするのが親孝行なのかは疑問だけど・・・確かに母さんの性格を考えるとそうかもしれない。むしろ写真とか撮ってニヤニヤしてそうだなぁ・・・そんで、夜もこっそり覗いてきそうな・・・
「案外今夜化けて出るかもな」
「ありそうで怖いですね・・・」
初夢の件から若干有り得そうだとは思ったけど・・・まあ、結婚式まであと1ヶ月だし、流石にこのタイミングで化けて出たりは・・・しないはず。うん、きっと、多分。
「まま、これ・・・」
「お、くれるのか。ありがとうなちーちゃん」
「えへへ・・・ぱぱとかってきたの」
千鶴ちゃんも無事に花を渡せたようだし、とりあえず一件落着だよね?うん、そのはず・・・その時はそう思っていた。




