488 ホラー
Σ(・ω・ノ)ノ
ああ、失敗したなぁ。久しぶりにそんなことを思っていた。先程まで借りてきたアニメを観ていたのだが、遥香さんが観たい番組があるというから、譲って3人で観ることにしたのだが・・・
『お分かり頂けただろうか。それでは先程のシーンをもう一度』
そんな定番のナレーションで流れてるのはホラー特集。こういうの女の子なら怖がりそうだけど、うちの女性陣は気にしないというか、千鶴ちゃんも楽しそうに観てるし、俺もそこまで怖くはないし実際のホラー特集を観る人材的には間違った感半端ないなぁ・・・
そんなことを思っているとわざとらしく抱きついてくる遥香さん。体調が落ち着いていて何よりだと思いつつその柔らかさを堪能してるとポツリと言った。
「今年は肝試しもいいかもな」
「ダメですよ。夜遅くは遥香さんの体調が心配です」
「とか言って怖いんじゃないか?」
「まあ、本当にいたら怖いですね。呪うなら俺だけ呪ってくれるといいですが・・・」
「ぱぱのことは、ちーがまもる!」
「ありがとう、でも千鶴ちゃんはパパが守るよ」
「えへへ」
頼もしい娘にホッコリしてるともう一人のお姫様が少しだけむくれて言った。
「私のことは守ってくれないのか?」
「可愛い妻を守るのは夫の務めですから。言わなくてもいいレベルかと」
「言ってくれた方が嬉しいものだが」
「それもそうですね。じゃあ、守ってみせます」
「頼もしいよ」
本当にホラー向きじゃないメンバーだよねぇ、俺の知り合いでホラーに適してそうなのは・・・薫ちゃんくらいかな?あの子ああ見えて幽霊ダメだし。前に肝試しした時にペアになったけど、ずっと俺に抱きついてたくらい苦手だったみたいだしね。
「むむ、別の女の気配・・・」
「それは無いですよ」
女の勘は鋭いものだねぇ。まあ、薫ちゃんは妹みたいなものだしノーカウントでもいいはず。それに薫ちゃんみたいな美少女が俺を好きになる可能性はゼロだろうしね。そういう意味では遥香さんみたいな美人が俺の事を受け入れてくれたのも奇跡に近いかもしれない。
奇跡、まあ俺としては必然であって欲しいものだ。
「来年こそはやるとするか」
「たのしみー」
うん、そう願う。こうして呑気にホラー特集見れる幸せを噛み締めたいものだ。その後もしばらくホラー見てから、寝たけど・・・トイレに1人で行けないというベタな展開はやっぱりなかった。まあ、当然と言えば当然か。一緒に寝てるし、怖いわけないよね。そう考えると女の子ってやっぱすげぇよねぇ。




