487 別れと次回の約束
お泊まり終了
「昨日は娘のこと、ありがとうございました」
「いえいえ、こちらも千鶴ちゃんが楽しんでたみたいで何よりです」
あっという間に翌日、待ち合わせ場所に行くと、心做しかツヤツヤした顔のレナちゃんママがそこにはいた。昨晩はお楽しみだったのかな・・・
「今度はうちに来て貰うのもいいかもしれませんね。せっかくだからその時はご夫婦で過ごされるのもいいかと」
「そうですね・・・千鶴ちゃんがそのうちお世話になるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします」
「ふふ、もちろんです」
まあ、千鶴ちゃんが泊まりたいと言えば少し寂しいけど送り出す覚悟はある。千鶴ちゃんもある程度色んなことが1人で出来るようにはなってるからレナちゃんママにご迷惑かけることもないだろうし・・・少し心配なのは、あの百合親子に何か吹き込まれないか不安ではあるけど・・・
「れなちゃん、またね」
「うん、ちづるちゃんおせわになりましたわ」
2人でそう挨拶をしてから、レナちゃんは俺にぺこりとお辞儀すると言った。
「ちづるちゃんのおとうさまもおせわになりましたわ」
「また、いつでも来てよ。千鶴ちゃんも楽しみにしてるだろうからね」
「わかりましたわ」
「では、私達はこれで」
そう言って去っていく2人を見送ってから、俺は手を振る千鶴ちゃんに聞いた。
「千鶴ちゃん、楽しかった?」
「うん!れなちゃんといっしょにいっぱいあそべた」
「そっか。それなら良かった」
「でもね・・・やっぱり、ぱぱとままとももっといっしょにいたかった」
「そっか・・・じゃあ、今夜からまた一緒にお風呂入って寝ようか」
「うん!」
まだまだ甘えたがりの娘が本当に可愛いもので、家族団欒の時間もやっぱり素敵なものだよねぇ。何歳までこうして一緒にお風呂とか寝るの一緒がいいかは悩み所だけど・・・まあ、年頃になれば1人で入りたがるかもね。
俺が千鶴ちゃんの歳の頃は・・・海斗の世話を頑張ってたから、自分のことはそこそこ早い段階でマスターしてたかもしれない。考えてみたら一緒にお風呂入ったのもお祖母ちゃんが最後で、千鶴ちゃんと遥香さんと入れるようになった時は嬉しかったものだ。
大切な人が側にいてくれる。それだけで本当に心が安らかになるものだ。遥香さんと千鶴ちゃん・・・そして、これから生まれてくる桜とも家族仲良く過ごしたいものだ。いつか嫁に出す時が来ても複雑な気持ちは心に閉まって祝福するとしよう。そして、全力で遥香さんに甘えることにでもしようかな。




