486 癒しをあなたに
久しぶりの遥香さん
「ただいまー・・・」
「お帰りなさい。お疲れ様です」
夜の9時、まだ帰宅していない遥香さんを心配しながら待っていたが、ようやく遥香さんが帰宅して、一安心する。疲れたように抱きついてくる遥香さんをよしよしと抱きしめるとポツリと言った。
「2人は寝たのか?」
「ええ、今日はいっぱい遊んだから疲れたんでしょうね」
「そうか・・・」
「夕飯食べられます?」
「あんまり食欲ない・・・」
「じゃあ、軽くにしますか」
さり気なくソファまでお姫様抱っこして連れて行って食べれそうなものを用意する。
「ちーちゃんは楽しんでたか?」
「ええ、もちろん」
「そうか・・・」
「お仕事お疲れ様です。何かして欲しいことありますか?」
「これ以上私を甘やかすと、更に面倒な女になるぞ?」
「願ったり叶ったりですね」
そんな軽口を交えつつ今日の報告を軽くすると、夕飯として用意した薄いサンドイッチを食べながら遥香さんは言った。
「ちーちゃんが楽しんでるようなら何よりだが・・・お前は大丈夫か?」
「子供1人増えても大して手間は変わりませんよ。むしろ楽しそうな千鶴ちゃんが見られて本望です」
「私もたまには友人と会うとするか・・・」
「水橋さんですか?」
「ここで男友達の名前出したらどうする?」
「もちろん嫉妬して束縛します」
「冗談だが、そうしてくれないのは惜しいな」
遥香さんの言葉に嫉妬したが、冗談とわかりホッとする。いや、遥香さんマジで可愛いから男友達が男友達じゃなくなる可能性もあるしね。俺も結構な独占欲があるから、ついつい心配性になるんだろうね。
「まあ、瑞穂以外にもいるにはいるが・・・」
「前に旅館で会った人ですか?」
「それ以外だとあと1人だけな。最近連絡取って結婚式に来るとは言ってたが・・・その前にお前にも会わせるべきかもな」
水橋さんというオタクの権化みたいな人と旅館で会った普通そうな人・・・あとどんな友人が出てくるのかかなり興味深いけど・・・
「とりあえず体調のいい日にしましょう。無理はダメですよ」
「お前の前だと強がれないからな・・・」
「どんな些細な変化でも見逃しませんからね」
「頼もしいよ。じゃあ、食後のデザートに甘いのが欲しいかな」
「それは意味深な方ですか?」
「もちろん」
くすりと笑う遥香さんに苦笑して俺は軽くキスをする。なんか、やっぱり遥香さんとのキスは凄く心地良いものだ。何度しても幸せになれるというか・・・いつもドキドキしてる自分にもう少し慣れろと言いたいけど、好きな人とこういうことするのはやっぱり凄くドキドキするものなので仕方ない。そんな感じていつも通り遥香さんを愛でるのだった。




