485.5 楽しいお風呂
「あわあわ、しゅわしゅわ〜♪」
「くすぐったいですわ、ちづるちゃん」
「だって、れなちゃんとおふろたのしいもん」
「それは・・・わたくしもですわ」
夕飯が終わってから、千鶴とレナは一緒にお風呂に入っていた。いつもは健斗と一緒に入る千鶴だが、レナと2人きりがいいだろうという健斗の意向で2人で入っていた。ちなみに、この1年で千鶴は1人でもきちんとお風呂に入れるようにはなってるが、健斗と入るのが楽しいので一緒に入っているのだ。
レナもきちんと1人でお風呂に入れるが、いつもは大抵姉か母親と入っているので友達と入るのは新鮮だったりする。
「ごしごし、ごしごし」
「なんだか、ふしぎですわ」
「なにが?」
「ねえさまとかあさま、いがいとおふろにはいるのははじめてなんですわ」
「ちーも、ぱぱとままいがいははじめてだよ」
そう言ってくすりと笑い合う。お互いの背中を流して、髪も丁寧に洗ってから湯船に浸かると、千鶴はレナの姿を見て言った。
「れなちゃんが、かみおろすのしんせんだね」
「”くいーん”のわたくしはあのかみがたがいいんですわ」
「そっか、ちーはままとおなじできれいなかみだっていわれたから、そのままなんだ」
「ちづるちゃんのおとうさまにですの?」
「うん♪ぱぱ、かわいいっていってくれるの」
楽しそうに健斗のことを話す千鶴。本当に大好きなことが伝わってきてレナも少しだけ嬉しくなるが・・・どうしても聞きたいことがあったのでレナは思わず聞いていた。
「ちづるちゃんは、ぱぱとままどっちがすきですの?」
「?どっちもだいすきだよ?」
「どちらかえらぶとしたらどうしますの?」
「んー、たぶんえらべない。だって、ちーはなかよしなぱぱとままがだいすきなんだもん。だから、そうやってわけてえらぶことはできないや」
どちらか片方しか選べないとしても千鶴はどっちも選びたいのだ。健斗と遥香、千鶴にとってなくてはならない存在であり、幸せの象徴の2人のことが千鶴は本当に大好きで、本当に2人の子供で幸せだと感じているのだ。
「ちづるちゃんらしいですわ」
「そうかな?あ、れなちゃんのこともたいせつだよ」
「・・・そ、そうですの」
「うん!だって、いちばんのおともだちだもん」
プクプクと照れながら湯船に浸かるレナにキョトンとしてから微笑む千鶴。天然で口説くところは恐らく母親に似たのだろうが・・・レナとしても、同じことを思ってはいたのでおあいこだろう。そうして2人は和やかにお風呂に入るのだった。




