484 食後の運動
運動
「えい、や!」
楽しそうにゲームをする千鶴ちゃんとレナちゃん。あまり対戦ものを好まない千鶴ちゃんにしては珍しいことにレナちゃんと軽い競走をしてるので驚きつつも微笑ましく見守っている。まあ、多分俺とはやってくれないんだろうねぇ・・・
そんなことを思いながら俺は俺で家事をしている。混ざるものなんだし、千鶴ちゃんと楽しく遊んで貰って俺は俺のやることをするとしよう。そんなことを思っていると、メッセージの着信音が聞こえてきた。
スマホを見て思わず苦笑してしまう。
「遥香さんらしいなぁ・・・」
内容は今日の帰りが少し遅くなるかもしれないというメッセージ。妊娠中だしあんまり無理をさせたくはないけど・・・まあ、制限して無理矢理連れ帰ってストレスになっても困る。なら、やりたいようにさせて無理ならすぐに連れ帰れるようにするのがベターだろう。
遥香さんの場合無理をして平然と我慢する可能性も高くはあるけど・・・メッセージの感じからして多分大丈夫だろう。嘘をつくときは文面にもそれが現れる。その程度の機敏を感じ取るのは造作もない。
「さて・・・夕飯はどうしようかね」
思ったよりオムライスが好評だったけど・・・たまたまレナちゃんの好物だった可能性もあるしね。それに千鶴ちゃんと遥香さんも美味しいと言ってくれるものにするのはもちろん必須だけど、あんまり凝ったもの作りすぎるのもあからさまに思われそうだし正直に言う悩む。
最愛の家族以外には愛情というスパイスは使えないし・・・その分味が落ちるのは致し方ない。前まではその辺を上手くコントロール出来てたけど・・・最近は本当に千鶴ちゃんと遥香さん特化になってたから感覚を忘れてるのだろう。
「ま、なんとかなるかな」
レナちゃんがこれを機に頻繁に泊まりにくることになったらその辺も慣れないといけないしね。それに・・・今楽しそうにはしゃぐ千鶴ちゃんの姿を見るとそれくらいのワガママは聞いてあげたいしね。
娘の幸せは親の幸せ。可愛い娘が楽しいと思える時間を過ごせるならそれに超したことはない。ま、過保護かもだけど、可愛い娘には笑ってて欲しいのだ。もちろん嫁もだけど・・・遥香さんの場合は出産したら飲みにでも行きそうだなぁとは少し思った。俺が成人したら本格的に飲みに付き合うのも悪くないかもしれないね。
あと2年ないくらいで成人・・・遠いような近いような時間だけど、まあ、そのくらいきっとあっという間だろう。




