481 お泊まりのお迎え
ゴールデンウィークスタート
「れなちゃん!」
「ちづるちゃん」
ゴールデンウィーク初日、待ち合わせの場所に行くと先に来ていたレナちゃんが嬉しそうに千鶴ちゃんと手を合わせる。千鶴ちゃん的には抱きつきそうに見えたが・・・レナちゃんが恥ずかしがると思って控えめにしたのかな?そんな2人を微笑ましく思いながら俺はレナちゃんママに挨拶をする。
「こんにちは。お待たせしてすみません」
「いえいえ、私達もさっき来たばかりなので。大変かと思いますが、明日まで娘のことよろしくお願いします」
「承りました。ところで、レナちゃんは苦手な食べ物ってありますか?」
「そうですね・・・柿とキノコの類は苦手ですね」
ふむふむ、まあ季節的にもあまり出す予定はないから大丈夫そうかな?
「れなちゃん、いっしょにおふろはいろうね」
「おふろもですの?すこしはずかしいけど・・・」
「だーめ。いっしょにはいろうよ」
楽しそうにそんな会話をする2人。友達の家にお泊まりってやっぱりワクワクするものだしね。
「レナ、ちゃんと千鶴ちゃんのお父さんの言うこと聞くのよ」
「わかってますわ」
「千鶴ちゃんもレナのことよろしくね」
「うん、わかった」
「じゃあ、私はここで。明日同じ時間に迎えに来ますから」
「はい。よろしくお願いします」
そうしてレナちゃんママは颯爽とその場を後にした。何だかやけにワクワクしてたような・・・
「おかあさま、こんやはおとうさまとでーとするそうですわ」
「なるほど・・・だから上機嫌なんだね」
可愛い娘とはいえ、やっぱり夫婦の時間は別腹だろうし、気持ちはわかる。これで百瀬家に3人目を作るきっかけを引き受けた可能性もあるけど・・・まあ、その時は桜と仲良くなって貰うとしよう。そんなことを考えていると、レナちゃんが俺にぺこりとお辞儀して言った。
「きょうはよろしくおねがいしますわ」
「うん、こちらこそよろしくね」
あれ?なんか前よりツンツン度が抜けてるように思えるけど・・・単に人見知りしやすいだけなのかな?まあ、きっと千鶴ちゃんと話してる時の姿が普通に近いのかもしれない。
「れなちゃんれなちゃん、おうちについたらちーのたいせつなものみせるね」
ペットのことかな?ハムスターのぷにゃをレナちゃんに見せたいって言ってたしね。そんなことを話しながら俺たちは帰路に着くのだった。幸い今日は遥香さんもそこそこ体調良さそうだし、何かあることはあまり考えられないだろうね。道中楽しそうに話す千鶴ちゃんとレナちゃんに思わず微笑んでしまったのは仕方ないことだろう。




