465 お花見の朝
準備
「これでよしっと」
翌日、朝から頑張ってお弁当の準備をする俺。まあ、遥香さんの毎日のお弁当もかなり気合いは入れてるけど・・・行楽用なら更に頑張らないとね。こんな時のために用意していた重箱のお弁当箱におかずを詰めていると、珍しく遥香さんより先に千鶴ちゃんが起きてきた。
「おはよう千鶴ちゃん」
「おはよう・・・」
寝ぼけてるのかフラフラしてる千鶴ちゃんは、俺に近づいてくるとそのまま抱きついてスヤスヤと寝息を立て始めた。
「ぱぱ、あったかい・・・」
「もう少し寝ててもいいんだよ・・・って、聞こえてないか」
仕方ないので抱っこしてベットに戻すが・・・
「いやー・・・いかないで・・・」
半分寝起きでそんな可愛いワガママを言う千鶴ちゃん。まあ、準備は終わってるし仕方ないと思って俺はそのまま千鶴ちゃんと一緒に布団に再度戻るが・・・反対側からも遥香さんに抱きつかれたので動けなくなった。まあ、毎朝これを上手いこと起こさないように抜け出すのが一苦労なのだが・・・幸せ税ってやつかな?
「んん・・・健斗・・・」
ああ、遥香さん。求めてくれるのは嬉しいですが、ガッツリ抱きつかれるとやっぱりその・・・意識してしまうので出来たら控えて貰えると助かります。
遥香さんの妊娠が発覚してからはその手のことは一切してないが・・・誘ってるように無自覚にこうして攻めてくる時があるのでなかなか難しいものだ。
え?ガッツリその手の行為をしてて今更その程度でドキドキするなって?いやね、どれだけ肌を重ねても好きな人のことはやっぱり意識してしまうよ。好きっていうのはそれだけで色々なスパイスに早変わりするんだよね。
「ぱぱぁ・・・」
そして前から抱きついてくる娘にはとてつもない愛しさが湧き上がってくる。もうね、本当に可愛すぎる。目に入れても痛くないと言えば親バカっぽいかもだけど、それくらい可愛いのだ。まあ、親バカって言われても悪い気はしないけどね。それだけ周囲から見て愛情が注がれてるのが分かるから。
多分俺、子供が何歳になっても似たように可愛がれる自信がある。もちろん嫌がるだろうし大人の対応もするけど、嫌がらなければ本当に愛でてしまいそう。厳格な父親って感じは難しそうだ。まあ、初めからそれは無理だと分かってるけど・・・せめて、髭とか生えればもう少しマシになるのだろうか?
でもなぁ・・・実は髭とか生えたことないし・・・男性ホルモン本当に流れてるのか時々本当に疑わしくなるのが悲しいところだ。そんな悩みを抱きつつも2人からの幸せな感触を堪能するのだった。




