461 ラッピングも忘れない
お買い物
「あ、ぱぱ!これ」
ゲーム売り場に着くと、本体とゲームソフトの、引き換え用の空のパッケージが置かれており、それを手に取る千鶴ちゃん。はしゃぐ千鶴ちゃんと一緒にレジに向かってお会計をすると、合計金額を見て申し訳なさそうな表情を浮かべる千鶴ちゃん。その千鶴ちゃんの頭を撫でて、俺は店員さんに言った。
「すみません、出来ればラッピングもお願い出来ますか?」
「かしこまりました。少々お時間頂きますがよろしいですか?」
「ええ、すみませんがお願いします」
そうしてレジから離れて待つと、千鶴ちゃんが聞いてきた。
「ぱぱ、なんでらっぴんぐ?」
「ん?一応千鶴ちゃんへのプレゼントだからね。それに初めてこんな風に頼ってくれたから、嬉しかったんだよ」
「ぱぱ・・・ありがとう」
横からぎゅっと抱きついてくる千鶴ちゃん。しばらくしてラッピングが終わった商品を受け取って、遥香さんの元に戻る。座って飲み物を飲んでた遥香さんが、微笑ましそうに聞いてきた。
「買って貰えたみたいだな」
「うん!」
「そうか、それなら良かった。なら、私の買い物にも付き合って貰うからな」
そうして連れてかれたのは子供、キッズ用品の専門店。まあ、普通ならこれから生まれる赤ちゃんのために買いに来たと思うことだろうが・・・まあ、結論からいえば若干違った。
「ほう、色もなかなか揃ってるな」
「・・・そうですね」
「どれが好みだ?」
「あの・・・とりあえず別のコーナー見てていいですか?」
所謂、マタニティーインナー・・・妊娠した人のための下着コーナーで、妻の下着選びを手伝う夫って、なかなか凄いよね。千鶴ちゃんが大きめのブラを見て、自分の胸に手を当ててるのを注意すべきか迷ったけど・・・まあ、遺伝的には遥香さんと同じくらいになるだろうし、心配ないか。
「いやな、なんか最近ブラが少しキツく感じててな。丁度いいし買いたかったんだ」
「まあ、それはいいんですが・・・別に俺の意見は必要ないような・・・」
「こういうのもどうせならお前の好みにあわせたいからな。どれがオススメだ?」
「・・・じゃあ、黒で」
そう言うと、本当に黒の下着を買う遥香さん。なんか俺色に染めてる感じは悪くないけど・・・やっぱり下着選びはまだ俺にはハードルが高いなぁ。そんなことを思っていたら、次はガチなランジェリーショップに連れてかれた。今度は千鶴ちゃんもいるとはいえ、やっぱり俺には敷居が高いので、出来ることなら来たくないと思うのだった。まあ、2人は楽しそうで何よりだけどね。




