460 ご褒美の買い物
お出かけ
「しっかし、ちーちゃんがゲームを欲しがるとはなぁ」
本日は、千鶴ちゃんが欲しがってたゲームを買いに少し遠出をしていた。なるべく遥香さんに負担をかけない道を選んで俺が運転をしていると助手席で不思議そうに呟く遥香さん。
「いいことです。ゲームをすればゲームで話せる友達も増えますしね」
「まあ、そうだが・・・」
「それに、そんなに心配しなくても大丈夫だと思いますよ」
今現在後ろで、酔いもせずに本を嬉しそうに読んでる千鶴ちゃんを見れば遥香さんの心配も杞憂だとは思う。遥香さん的にはゲームにハマってそれしかしなくなる可能性も心配してるのだろうけど・・・まあ、それは多分ないだろう。
大人としては子供がゲームにハマりすぎるというか、それで引きこもるのが謎なのだろうが、そこまでいくと多分それはゲームしか味方がいない状況なのだろうと思う。まあ、例えば学校で居場所がないとかね。それもある意味現代社会の闇だけど・・・俺としてはそこで無理して学校に行かせても意味はないと思う。
まあ、話は脱線したけど、教師の遥香さんからしたらそんな不安も少しばかりあるのだろう。
「だといいが・・・にしても、相変わらずお前はちーちゃんに甘いよな。ゲームのやり過ぎとかで叱れるのか?」
「必要なら叱りますよ。でも、無理に叱ろうとは思いません。分かってることを叱っても仕方ないですから」
まあ、現代社会だと叱るというのは後々必要なファクターなのだろうけど、分かってること、理解してることを怒るのは本当に理不尽だしね。それに子供が納得出来るように話せるならそれに越したことはない。
「ま、そうなるよな」
「知ってて聞いてますよね?」
「お前は無意味なことはしないだろうからな。常にちーちゃんと私のために色々してるし」
「愛する人のためですから」
「むぅ、ベットに持ち帰れないのが残念だ」
「まだ昼前ですよ。というか、安定期までは絶対にダメです」
まあ、安定期でも俺はそこまでしようとは思わないが・・・遥香さんに負担はかけたくないし。とはいえ求めないのも不安にしてしまいそうだし、適度に可愛がるのがいいか。
「ちなみに私が何かおねだりしたら買う気はあるのか?」
「欲しいなら買いますよ。でも、その分千鶴ちゃんと同じように条件はつけますが」
「どんな条件だ?」
「そうですね・・・1週間家ではポニーテールで過ごすとか?」
「好きなのか?」
「遥香さんなら似合いそうですね」
そんな風に軽くイチャイチャしながら運転が出来るようになったのは我ながら進歩だと思う。やっぱり免許取って1ヶ月も経てば変わるよね。




