↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【Web版】進路希望調査に『主夫希望』と書いたら、担任のバツ一子持ち教師に拾われた件  作者: yui/サウスのサウス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

501/813

459 初めてのおねだり

(。>ㅿ<。)

「ぱぱ」


千鶴ちゃんを迎えに行ってから、家に帰ってきて夕飯の支度をしていると、何やら千鶴ちゃんが控えめに俺の服の袖を引っ張った。


「どうかしたの?」

「あの、あのね・・・」


ふと、見れば何か手元に紙を持っていた。保育園からのお知らせ?いや、それなら遠慮せずに渡すか。千鶴ちゃんが遠慮して言いづらいこととなると・・・


「何か買って欲しいの?」

「うん・・・これ・・・」


そうして見せてきたのはおもちゃ屋とかでよく見るチラシだ。そしてそこに2つの赤マルがついていた。1つはゲームの本体。そしてもう1つはそのソフト。本当に珍しい要求に驚いていると千鶴ちゃんはポツリと言った。


「あのね・・・これ、みんなとげーむできるってれなちゃんいってたの」

「そっか、千鶴ちゃんはこれが本当に欲しいの?」

「うん・・・でも、ちーのおかねじゃたりないの・・・」


まあ、最新のゲームだしそうなるだろうね。買ってあげるの自体は簡単だし、むしろ買ってあげたい。とはいえ、千鶴ちゃんの心を軽くするには・・・


「じゃあ、パパのお手伝いを今週頑張ったら買ってあげるよ」

「・・・いいの?」

「勿論だよ。それで友達と遊びなさい」

「えっとね・・・ぱぱともあそびたいの」


あ、ヤバい可愛い。え?もしかして友達だけじゃなくて家族とも遊びたくて欲しいの?もう、なんか可愛すぎてヤバい。


「分かった、一緒にやろう。ただし、あんまり長くはダメだよ。パパが終わりって言ったら終わりにするって約束できる?」

「うん、できる」

「じゃあ、指切りしようか」


こうして細かい約束でもちゃんとやる。まあ、昔みたいにゲームは一日一時間とか言うつもりはない。ただ、それだけにのめり込まずにある程度適切な距離を保てるようにしたいのだ。何事もバランスだ。


あと、千鶴ちゃんからの初めてのおねだりに密かに内心めっちゃ嬉しいと思ってしまっていた。千鶴ちゃんがこうして本心を俺の前で出せるようになったというのは大きな進歩だ。まあ、とはいえこんなおねだり、もうそうそうないだろとは思うけどね。


この子にとってそれだけ勇気のいる行動なのだ。だからこそ、それを軽く流さずにしっかりと受け止めたいのだ。と、何だかんだで色々言いつつも俺の本心は、千鶴ちゃんがどんな形でもこうして頼ることを覚えたというのがめちゃくちゃ嬉しいとだけ言っておこう。


そうして千鶴ちゃんは本当に1週間俺の手伝いを頑張ってくれるのだった。本当に真面目でいい子に育ったものだと感動すらするね。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
[良い点] ちーちゃん かわいす!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。